やさしいお仏壇の基礎知識

お仏壇とは?

お仏壇の必要性

お仏壇には元々、家の中に小さなお寺を設置するという役割と、祖先などを祀る役割の両方を担っています。現代では、その内の「お寺としての機能」については、その意味が薄れつつあることも確かです。現在では、お仏壇の必要性は、以下の三つだと考えられています。

1 心のよりどころとして 昔の日本では、朝に神棚を拝んでお仏壇に向かって御本尊と御先祖に合掌と礼拝をして、お経を読むというのが一般的でした。合掌礼拝をしたりお経を読んだりし、仏様に心を向ける事で、心に安らぎをもたらせてくれます。

2 先祖供養する大切な場として 御先祖に感謝を伝え礼拝をし祈る事は過去から未来の自分の子孫へ繋げて行くためには非常に重要でもあります。しかし、そのために毎日、お寺にお参りに行くのは難しいものです。だからこそ家の中のお寺の役割を持つお仏壇が家にあれば毎日お参りしやすくなります。

3 今は亡き親族との対話の場として 何か良い事、嬉しい事があった時に報告をしたり、嫌な事があったり悲しい事があったときに聞いてもらう場として、故人の写真や位牌に手を合わせて会話をしたりする事で、心も落ち着きを取り戻せます。家にある仏壇を通して、亡き人が見守ってくれている、大切だった亡き人と会話をできるというのは、残された家族にとって、これから生きる勇気を与えてもらえますし前向きにもなれます。