ためになる!?ぶつだんやさんコラム
2020年3月20日
お不動さんってどんな仏様?
- 株式会社ぶつだんのもり
- もくりんくん
追記・再編 2022/08/03
最強の明王
お不動さんと親しみを込めて呼ばれる仏様「不動明王(ふどうみょうおう)」。
大日如来の化身といわれ、「大日大聖不動明王(だいにちだいしょうふどうみょうおう)」という別名もあります。
[明王]とは、大日如来の命に従い、憤怒の形相をして時には力をもって仏の教えに導こうとする、[如来][菩薩]に継ぐ仏格の仏様です。その明王の中でも最強の力を持ち、五大明王の中心であり、さらには明王でありながら唯一、十三仏の本尊となっています。
初七日の本尊として、力ずくででも亡者の未練を断ち切り、心願成就へ向かわせる仏様です。
不動明王の造形
知らない人が見たら「青鬼」という感想を抱くかもしれません。悪を調伏するためにあえて恐ろしい姿に変化させていると言われています。
不動明王の顔
顔は時代によっても違い、両目を正面に見開いていたり、または天地眼と言われる、右目を見開き左目を眇めたり、右目で天を左目で地を睨んでいたりします。また、口の牙は両方が下を向いていたり、両方が上を向いていたり、天地眼と同じように右の牙を上に左の牙を下に出したりもしています。
不動明王の持物
右手には、魔物を退け煩悩や未練を断ち切るとされる、三鈷杵(さんこしょ)に剣が付いたような「降魔の三鈷剣(ごうまのさんこけん)」を持ち、左手には「羂索(けんさく/けんじゃく)」と言われる魔物を縛り上げたり、生きとし生けるものを救い上げたりする縄のようなものを持っています。
まるで鬼のような姿をしていて、背後には迦楼羅焔(かるらえん)という炎を背負っているという、少々怖い感じの出で立ちですが、石像が道端や海辺にいたり、28日の縁日では参拝客で賑わう非常に親しまれている仏様なのです。
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