ためになる!?ぶつだんやさんコラム

2020年6月16日

最近人気の盆提灯(ぼんちょうちん)

  • お仏壇と墓石の太田屋
  • 太田博久(代表取締役)

普段は地味な印象を持たれる仏壇店ですが、お盆が近づくこの時期には多くの盆提灯が陳列され、明かりが灯り、少し華やかな雰囲気になります。幼い頃は店舗の2階に住み、長年仏壇店と共に生きてきた私にとって、1年で最も好きな仏壇店の姿です。

供養の形態も年々変化してきていますが、信州のお盆には、今も多くのご家庭で盆提灯を飾る習慣が根づいています。恐らく「明かり」という要素が魅力のひとつとなり、提灯を飾る文化を支えているのではないかと思います。

そんな盆提灯ですが、その形は随分変化しています。「仏間」と呼ばれる畳敷きの大きな部屋を持つお宅が少なくなり、近年は小型で場所を占めないものが好まれる傾向が強まっています。弊社で最近人気なのは、タテに細長いタイプの提灯です。元々は天井から吊り下げるタイプの伝統的な住吉型(すみよしがた)と呼ばれる提灯を、置き型に作り変えたものです。組み立てが不要で、畳まれた状態の提灯の火袋(ひぶくろ)を引き伸ばすだけで設置できることも好まれる要素かもしれません。もちろん、片付けも簡単です。家紋を入れたり、故人様のお戒名をお入れしたりすることもできます。

最近人気の置き型タイプの住吉提灯

 

その他にも、盆提灯としてばかりでなく、普段も風情ある行灯(あんどん)としてご使用いただける小型でデザイン性の高い提灯の種類が増えています。

 

 

色とりどりの小型の提灯

仏壇店に足を運んだ経験のない方は多いかもしれませんし、仏事や供養というと古臭く変化のないイメージが強いかもしれませんが、初めてお越しになったお客様に「へえ、今はこんなものもあるのね、知らなかった」と感心されることが多いのも事実です。私には見慣れた光景ですが、ご存じない方にとっては、案外好奇心を刺激される場所かもしれませんよ。