ためになる!?ぶつだんやさんコラム

2020年6月1日

お仏壇にも衣替え~打敷(うちしき)のはなし~

  • 株式会社大越仏壇
  • 商品部 小橋

起源は、お釈迦様がお説教をなさるとき仏弟子たちが自分の衣服などを敷いたこととされています。
打敷は、須弥壇(しゅみだん)や前卓(まえじょく)に敷掛けられた華麗な布です。

密教では主に四角の製品を使用し、浄土教系では三角の製品を使用されることが多く、
金襴や錦などを用いて仕上げられています。

お彼岸やお盆、正月、法要時などに用いるものとされて、普段は仏壇へ打敷を掛けておく必要はありませんが、
仏事の時以外も掛けっぱなしにしておいても特に差し支えはありません。

また、如来様あるいはご先祖様の舞い降りられる所にひく、敷物、あるいは衣と言う意味があります。
私たち人間も季節に応じて夏物と冬物を切り替える衣替えをしているように、打敷も取り換えしたいものです。

夏場は薄手のものを、彼岸が過ぎたら厚手のものを使うようにします。
見た目も涼しく感じられますよ。