ためになる!?ぶつだんやさんコラム
2020年5月26日
新盆見舞い
- お仏壇と墓石の太田屋
- 太田博久(代表取締役)
「新盆見舞い」をご存知でしょうか?
「新盆」は、「しんぼん」「にいぼん」「あらぼん」と地域によって呼び方は異なるようです。
亡くなられた方を初めてお迎えするお盆が「新盆」。この時期に合わせて故人に香を手向けお参りし、ご遺族へご挨拶に伺うことを「新盆見舞い」と言います。
コロナ禍の影響で、友人や知人のご葬儀に行くことができなかった方もいらっしゃるかと思います。お盆を前に、ご縁のあった方の訃報を初めて知ったという場合も多いかもしれません。新盆は親しかった故人様に改めて弔意を表すのにふさわしい機会となります。きちんとしたお別れができなかった…ご遺族にお悔やみを伝えられなかった…という心残りを抱えた皆様には、是非とも「新盆見舞い」の機会を活用いただくことをお勧めします。
新盆見舞いの方法
「新盆見舞い」の方法を以下にご紹介します。
新盆見舞いに金銭を包んで持参する
地域性やご関係にもよりますが、信州の場合だと「3,000円」「5,000円」「10,000円」程度をお包みします。表には「御新盆」「御新盆見舞」と記載します。
新盆見舞いにお線香・ローソク・お花を持参する
お線香やローソクは、桐箱や塗箱入りの「進物用」がご利用しやすいでしょう。通常利用の物を包装した上で持参しても構いません。お花はもちろん生花で結構ですが、最近はコンパクトで飾りやすく、併せて長持ちする「プリザーブドフラワー」等も増えています。
新盆見舞いに提灯(ちょうちん)等の盆用品を持参する
地域によっては提灯をあまり飾らない場合もありますが、「新盆」を迎えるご喪家は、初めて盆用品をご準備なさることになります。事前にご相談ができるご関係ならば、ご喪家とお打ち合わせをして、必要な盆用品を差し上げるのもよろしいかと思います。
できることなら直接お伺いしての「新盆見舞い」が望ましいですが、お手紙を添えて郵送するのも方法のひとつです。
お互いが望むような形でのお別れが叶わない時期が続いています。今年のお盆が、それぞれの皆様の心残りを少しでも埋め合わせる機会となることを願っています。