ためになる!?ぶつだんやさんコラム
2020年5月23日
日本人の不思議
- 株式会社 ほこだて仏光堂
- 掬水苑いずみ 檜森正広
緊急事態宣言と言っても、きつい規制もなく
モラルに訴えかける政治に、最初は頼りなさを感じていました。
日本政府の新型コロナ対策は欧米各国に比べて特異な程のソフトな
モラル対策と言えると感じています。
そういったソフトな訴えかけにもほとんどの人が守る日本人
その源泉はどこからくるのでしょうか❓
教え導き良い方向へ向かわせる事を教化(キョウカ)と言いますが、
人々に仏教を説いて信仰に向かわせる教化(キョウケ)と同義語です。
プリンストン大学教授で歴史学者のシェルドン・ガロン氏は
この習慣を「教化(モラル・スエージョン)」と呼ぶ。
この「教化」という用語は、本来は、仏教徒が他者に教えを説き、
その徳を高めることを表すものです。
この事を鑑みると日本人は仏教徒の自覚がないとされながらも
教化され、導かれる事で道が開けるとの精神性が
自然のうちに存在していたのではないかと感じます。
仏教の持つ精神性が日本をコロナの脅威から救うのかも知れません。