ためになる!?ぶつだんやさんコラム

2020年5月11日

金(きん)

  • 株式会社大越仏壇
  • 商品部 小橋

金の小売価格が2020年5月11日10時発表価格が、6,515円/gとなっています。

仏壇屋にとって、材料の一つである“金”の価格上昇はコストアップになってしまいます。

さて、なぜ仏像や仏壇には金が用いられているのでしょうか?
黄金崇拝とか成金趣味などではなく、仏典に忠実に従ったことなのです。

仏様の身体上の特徴の一つとして、仏典には“身金色相”(しんこんじきそう)が説かれているからです。
つまり、皮膚は金色だということです。
在家用の仏の多くは白木ですが、全身を金箔や金粉で飾ってある姿が、本来の仏を表現しているといえるでしょう。

有名な奈良の大仏様は、今では黒ずんだ銅の地金をあらわにしておられます。
しかし、始めのうちは、金ぴかでした。それが度重なる戦火のために金が溶け落ちてしまったのです。
同じことは、薬師寺の薬師三尊などについてもいえます。