ためになる!?ぶつだんやさんコラム
2020年5月9日
聖徳太子
- 株式会社 ほこだて仏光堂
- 石巻店 阿部
5/6は聖徳太子が十七条の憲法を制定した日です。
聖徳太子は十七条の憲法の他にも様々な改革を行った事で有名ですが、
今回は大阪・四天王寺をつくり、「四箇院の制」を定めたという点に着目してみます。
四箇院とは、敬田院(きょうでんいん)、施薬院(せやくいん)、
療病院(りょうびょういん)、悲田院(ひでんいん)の4 つからなっています。
敬田院は寺院、施薬院と療病院は薬局・病院、悲田院は病気になった人や
老人などのための社会福祉施設だったそうです。
現代においてもその流れは残っており
敬田院は大乗仏教の精神を教育に取り入れた四天王寺学園として
四天王寺社会福祉事業団という四天王寺が運営する福祉事業では
施薬院、療病院は四天王寺病院として
悲田院は老人ホームや訪問介護施設として
それぞれ運営されています。
1400年もの間、聖徳太子のすべての衆生を救わんとする大乗仏教の精神を
守り続け、人々の拠り所として現代迄続いているのは凄い事だと改めて感じました。
また四天王寺自体も災害や争い事で幾度となく壊され、立て直されてきた歴史もあります。
有名な所では織田信長の本願寺攻めにより焼失、大阪夏の陣で焼失、大阪大空襲で焼失等
歴史のターニングポイントに関わる事が多かった寺院なのですね。
大阪四天王寺については下記のコラムで「和衆」についての解説がありますので、
よろしければご覧ください。