ためになる!?ぶつだんやさんコラム

2020年5月3日

来迎図

  • 株式会社大越仏壇
  • 商品部 小橋
らいごうず

人が亡くなったときに、阿弥陀様がお迎えに来られるそうです。
仏画で、阿弥陀如来と二十五菩薩が雲に乗ってお迎えに来る“来迎図”を見かけます。
来迎図には、菩薩様それぞれが、楽器を持っていたり、踊っていたりして阿弥陀様を囲んでいます。
そしてその中に、観音菩薩様が蓮(蓮台)を持っておられます。
その蓮が、死者の魂を乗せて浄土へと連れて行ってくださる乗り物になります。

このお迎えには、最上の上品上生~中品中生~下品下生へと9つの種類があり、行先の浄土も
9つの種類があるそうです。
9つの種類には、菩薩様の構成が異なり、乗り物の蓮も変わっていきます。

最上の上品上生は、生前なんらかの善業をした人で、阿弥陀様をはじめ菩薩・飛天などのフルメンバーでの
華やかなお迎えが来ます。
ランクが下るにつれ、メンバーが減り三尊仏(阿弥陀仏様・観音菩薩様・勢至菩薩様)のみとなっていき、
善業をせず悪をなした人の下品下生になるとお迎えが来ず蓮だけが来るとのことです。
はす