ためになる!?ぶつだんやさんコラム
2020年5月1日
対になり薬師如来を守る「日光菩薩」「月光菩薩」
- 株式会社ぶつだんのもり
- もくりんくん
太陽と月の菩薩
独尊で祀られることがない為、あまり知られてはいない一対の菩薩、「日光菩薩(にっこうぼさつ)」「月光菩薩(がっこうぼさつ)」。
日光菩薩はその名の通り太陽の光を象徴する仏で、諸苦の根源である無明の闇を無くすとされています。
月光菩薩はやはり月の光を象徴する仏で、苦悩や煩悩を無くして慈悲の心を示します。
薬師如来の脇侍
薬師如来の脇侍の薬師三尊として左に日光菩薩、右に月光菩薩が祀られます。(向かってではなく薬師如来の向いている方向の左が日光菩薩で右が月光菩薩)
墓所に据付けられる墓前灯篭には太陽と月が彫られている場合が多く、その位置関係は日本全国では結構バラバラだったりするのですが(太陽と月は右だったり左だったり、内々に向かい合っていたり)、この日光菩薩と月光菩薩の位置で据えるのが正しいという説もあります。
ちなみに墓前灯篭には太陽と月があることでローソクに火を点けていない時でも、日中は太陽、夜間は月の光が明るく照らしているという意味があります。