ためになる!?ぶつだんやさんコラム
2020年4月16日
般若心経(はんにゃしんぎょう)の心
- お仏壇と墓石の太田屋
- 太田博久(代表取締役)
かたよらない心 こだわらない心 とらわれない心
広く広く もっと広く これが般若心経 空(くう)の心なり
長年弊社の朝礼では、皆で般若心経を唱えています。この般若心経は、お釈迦様の説かれた「空」という思想を表現しているとされます。
この「空」の思想は、現在の日本にも伝わる大乗仏教の基本思想で、2世紀に生まれたインドの僧・龍樹(りゅうじゅ)が理論的に解明し、それに基づいて大乗仏教を体系化したそうです。私たちに比較的お馴染みの般若心経は、この龍樹の影響が大きいのですね。
とは言うものの、毎日唱えていても、いろいろな本を読んでみても、私にはまだ般若心経の「空」の思想はよく理解できません。ですので、弊社では唱えた後に冒頭の言葉も付け加えています。
冒頭の「かたよらない心…」という言葉は、「翻訳の天才」との言われた故高田好胤さんが般若心経を端的に、現代語で表現されたものと聞いています。
般若心経の「空」を理解し肌で実感することはまだまだできませんが、この「かたよらない心…」という言葉と共に唱えると、理解するまでには至らなくても、「空」を問い続ける姿勢だけは作れるような気がします。そして、今日一日の仕事に取り組む心構えを作ることにもつながるように思います。