ためになる!?ぶつだんやさんコラム
2020年4月10日
十三仏様の見分け方?
- 株式会社ぶつだんのもり
- もくりんくん
見分けるのが難しい十三仏
十三回の追善供養を司る十三仏様。その姿は掛けられた掛軸で見ることができます。
ですが、どれがどの仏様なのか、なかなか分からないのではないでしょうか。
今回はその十三仏が描かれた掛軸の仏様の見分け方を簡単にお教え致します。
あらかじめですが、掛軸によって必ずしもそうでない可能性もございます事をご了承ください。
また、独尊の掛軸の場合や仏像の場合は手の形などがまた違うことがあります。
菩薩と如来の見分け方
前提条件として、基本的には「菩薩(ぼさつ)」は冠をかぶり豪華な格好で、「如来(にょらい)」はくるくる巻いたような髪(螺髪)で質素な格好となります。
不動明王
まず、最初にひと目で分かるのは「不動明王(ふどうみょうおう)」。炎の前で他の仏様とは全然違う鬼のような風貌なので簡単に分かります。
地蔵菩薩
次に分かりやすいのは「地蔵菩薩(じぞうぼさつ)」。坊主頭で錫杖(しゃくじょう)を持ち、我々の知るお地蔵さまの格好そのものです。
それ以外の仏様は如来と菩薩の違いは分かっても似たような風貌で分かりにくいかと思います。
虚空蔵菩薩
「虚空蔵菩薩(こくうぞうぼさつ)」はだいたい一番後ろにいて右手に剣を持っています。左手には如意宝珠(にょいほうじゅ)という火の玉のようなものを持っています。
文殊菩薩
虚空蔵菩薩以外で剣を持っている菩薩は「文殊菩薩(もんじゅぼさつ)」です。巻物を持っていたり、経典を乗せた蓮華を持っていることもあります。
勢至菩薩
「勢至菩薩(せいしぼさつ)」は合掌をしています。
弥勒菩薩
「弥勒菩薩(みろくぼさつ)」は五輪塔を持っていることが多いです。
観音菩薩
「観音菩薩(かんのんぼさつ)」は右手を上げ、左手に蕾(つぼみ)の蓮の花を持っています。
普賢菩薩
「普賢菩薩(ふげんぼさつ)」は咲いている蓮の花、もしくは金のツルのようなものを持っています。まれに五鈷杵・五鈷鈴を持っていることもあります。
大日如来
「大日如来(だいにちにょらい)」は如来ですが冠をかぶって豪華な格好をしています。胸の前で左手の人差し指を右手で包み込んでいます。
薬師如来
「薬師如来(やくしにょらい)」は右手を上げて掌を前に向け、左手には薬壺を持っています。
阿閦如来
「阿閦如来(あしゅくにょらい)」は右手が下を向いています。掌を前に向けて指を下側に向けていたり、掌を自分側に向けて指を下に向けていたりします。左手は衣服を掴んでいます。
阿弥陀如来
「阿弥陀如来(あみだにょらい)」は両手もしくは片手が人差指と親指を付けて(もしくは付くか付かないかくらい)OKサインのような手の形です。人差指と親指を付けた両手を腹の前辺りで合わせている場合もあります。
釈迦如来
最後に「釈迦如来(しゃかにょらい)」は残った如来様がそうです。右手は握手をする前のような形状で上に挙げていることが多いですが、そうでない場合も見られます。
どうでしょう。簡単にですがこれでどれがどの仏様かな~とだいたいですが分かっていただけるかもしれません。