ためになる!?ぶつだんやさんコラム

2020年3月23日

お仏像のおはなし

  • おぶつだんの佐倉
  • 佐倉 浩徳(代表取締役社長)

 昨年鎌倉に行ったときに立ち寄った某有名なお寺。そこには老若男女、外人さんが入り混じって長蛇の列を作っていました。皆が手に持っているのは御朱印帳。朱印して頂くための列だったんです。何年か前から御朱印ガールなんて言葉ができるほど流行っているとは聞いてはいたものの、目の当たりにすると改めてお寺の人気の高さを感じました。
 お寺といえば、美しい造形やお庭が見事ですが、なんといってもかかせないものと言えば『仏像』です。こちらも何年か前に『仏像女子』たる言葉ができ、奈良県興福寺の阿修羅像が、イケメン過ぎる仏像として一躍有名になりました。仏像と一くくりに言っても様々な種類があり奥深い仏像の世界をさらっと簡単にお話しさせて頂きます。
 
仏像は大きく分けて4種類に分けることが出来ます。
『如来』『菩薩』『明王』『天(部)』です。

 如来は仏教の悟り(迷いの世界を超え、真理を十分に理解し自分のものにする)を開かれた方で、平たく言うと仏教の世界で最も上にいる方です。仏教を作られたお釈迦さま(釈迦如来)が有名ですよね。そのお姿は無駄なものを省いたシンプルな衣をまとい、お顔も安らかで澄んだ目をしています。さすが悟りの境地です。

 次に菩薩ですが、菩薩は悟りを開くための修行途中の方。有名な菩薩をあげると、観音菩薩と聞けばピンとくるのではないでしょうか。観音様のお姿は、王族の子として生まれた釈迦如来の若いころをモチーフにしていて、キラキラとした装飾品に、艶やかな衣をまとったお姿が多いです。冠や宝石などがついていて、ちょっと派手やなーっと思ったら恐らく観音さんです。対照的なお姿で有名な菩薩もいます。地蔵菩薩です。道の脇でじーっと私たちを見守ってくれているお地蔵さん。丸めた頭に簡素な衣、杖を持っていかにも修行僧。同じ菩薩でも全然違いますね。

 次に明王!明王は仏教の教えに従わない者を力でねじ伏せ、正しい道へと導く方。炎をまとった不動明王が有名です。とにかく顔が怖いです!怒ってます!!手にはだいたい武器を持っています。ですが、言うことを聞かない者を見捨てるのではなく、更生へと導く本当は優しい方なのです。力づくではあるんですが、、、。

 最後は天。天は仏様の慈悲深さや偉大な力に感服し、如来や菩薩や明王を守る神となりました。まさに守護神。中でも有名なのが四天王、仏法を守る四柱の仏。お寺に行かれたら注意深く見てみてください、ご本尊を守るように四体立っていれば四天王です。ある分野で最も優れた4人を四天王と呼ぶことがありますが、この方々が起源なのです。それぐらい強い用心棒なのですね。

 簡単ではありましたが、この4つを知ってるだけで、お寺での仏像の見方が変わって面白いですよ。この仏像はどの種類に入るんだろうなんて気になりだしたら、どっぷり仏像の世界にはまっちゃったりして。細かく知っていくとより面白い。
例えば、仏様の額、眉間のちょっと上あたりにあるぽっち、なんだかご存じですか?ホクロじゃないんですよ(笑)実は毛の塊なんです!『白毫(びゃくごう)』って言うんですが、白くて長い毛を右巻きにグルグル巻いた塊なんです。ほどくと1丈5尺(約4.5メートル)もの長さになるんです! 面白いですよね。

奥深くちょっと面白い仏像の世界を、皆様も覗いてみてはいかがですか。