ためになる!?ぶつだんやさんコラム

2020年2月27日

私の好きな仏教由来のことば ~ありがとう~

  • お仏壇と墓石の太田屋
  • 太田博久(代表取締役)

お父さんとお母さんがいて僕がいる。

お父さんとお母さんは、おじいちゃんとおばあちゃんがいるからいるんだ。

当たり前だけど、不思議だな~。

 

亡き父が社長だった時期に考え放送した、弊社テレビCMのコピーです。15秒に収めなくてはいけなかったので、少々わかりずらいコピーになってしまったかもしれません。

私たちの誰にも両親がいます。両親にも、そのまた両親が…。そうやって25代遡ると、33,554,432人もの方々(ご先祖)につながります。薬師寺管長だった故高田好胤さんが、よくそんなお話をされていました。25代といえば700~800年ほど前、鎌倉時代ぐらいでしょうか。

もし、その中のたった一人でも違っていたなら、「今のこの私」は存在していないはずです。そう考えると、私が私で有ることは、極めて難しい奇跡的な出来事なのだと思えます。

 

有ること難き命のつながり
もし、この中のたった1人でも違っていたら…

「ありがとう」は、漢字では「有難う」と書きます。「こう有ることは、難しい」という意味です。私が「今の私」として命をいただいたことは、決して当たり前ではなく、とても「難しい」ことなのです。

この「有ること難き命」の不思議。

そんな私たち一人ひとりの、かけがえのない命に感謝して「ありがとう」。