ためになる!?ぶつだんやさんコラム

2020年2月26日

大野田観音堂

  • 株式会社 ほこだて仏光堂
  • 太白店 薄木葉子
大野田観音堂

私は健康のため、そして趣味の歌をずっと続けられるようにと
時間が有る時にはウォーキングをしております。

ウォーキングをしていると「気付き」がたくさん有ります。
変化する街並み、道端に咲く花、空の色、空気のかおり。
季節の移り変わりも感じとれます。
そして先日会社の近くで偶然見つけた場所がございました。
「大野田観音堂」です。
今は移転されていて、当初の場所からは少しだけ
移動しているそうですが、
見つけた際にはとても感動致しました。

私が幼い頃共働きだった両親に代わって、
祖父祖母はいろいろな神社やお寺へ連れて行ってくれました。
その時から心が落ち着く穏やかな場所だという事は、
何となくわかっていたのでしょう。
今はお浄土で見守ってくれている祖父祖母。
お参りをするという心を、
きちんと教えてくれていたのですね。
おじいちゃんおばあちゃんありがとう。

 

文字が小さくて読みにくいかもしれませんので内容をざっくりと補足致します。

9世紀頃、慈覚大師が大野田村に開山した
天台宗大龍山名取寺があったと伝えられています。
観音堂・地蔵堂・太子堂等がありましたが火災で
廃寺となりました。
観音堂のあった南大野田皿屋敷橋近くには、
経典読誦塔や五輪塔手水鉢・石仏等が安置されています。
また、観音堂の地名も残っています。

 

※経典読誦塔とは

特定の経典(大乗妙典等)を一定回数読誦した記念に建てたものです。
これは経典を何部または何遍読誦したかを銘文に示したもので、
一千部あるいは五千部などと刻まれている事が多いです。