ためになる!?ぶつだんやさんコラム
2020年2月11日
涅槃会と変わったお菓子
- 株式会社 ほこだて仏光堂
- 石巻店 阿部
2月15日はお釈迦様のお亡くなりになられた日で、
全国各地の寺院でお釈迦さまの最期の様子を描いた
「涅槃図」をかけて、そのご遺徳をしのぶ法要が行われます。
涅槃図には沙羅の樹の林で頭を北にし、右脇を下にした形で亡くなった
お釈迦様の姿が描かれています。これに習って、
仏式では亡くなったときに北枕にして寝かせるようになったそうです。
また涅槃図の右上、雲の上にはお釈迦様が生まれてすぐに亡くなった
母親である麻耶夫人の姿も見えます。
一説によると、この涅槃図には続きがありまして
それは京都国立博物館に収蔵されております、
「釈迦金棺出現図」という平安時代後期の仏画に描かれています。
お釈迦様が亡くなられ棺に入られた際、この摩耶夫人が天界より駆け付け、
お釈迦様の鉢と錫杖をもって棺の前で延々と号泣したそうです。
この時お釈迦様は神通力を使い棺の蓋を開け、全身の毛孔から
沢山の光明を放ちながら、身を起こし
摩耶夫人の為に「この世の無常の理」を説いたそうです。
お釈迦様に関わる奇跡の話は色々あれど、
亡くなった方が復活するとてもとても不思議なお話です。
不思議繋がりで、涅槃会に関わるものですと
特に不思議なものが
「お釈迦様のハナクソ」なるお菓子です。
こちらは大涅槃図を伝承する京都の真如堂というお寺で
3月に行われる涅槃会にて配られるお菓子とされ
正式には【花供曽】と書きます。
名前にびっくりされるかもしれませんが、
一口食べれば、その一年無病息災で過ごせる有難いお菓子です。
尚、京都の伝統ある老舗和菓子店さんで作られているそうです。