ためになる!?ぶつだんやさんコラム
2019年12月1日
もう幾つ寝ると
- 株式会社 ほこだて仏光堂
- 石巻店 阿部
毎年この時期になると、ちらほらスーパーの駐車場にテントが張られて
お正月飾りの販売をしていたりします。
私たちの地域のお正月に欠かせないのがお正月様(御神像)と呼ばれる
大年神(オオトシノカミ)
宇迦御魂神(ウカノミタマカミ)
大國主神(オオクニヌシノカミ)
事代主神(コトシロヌシノカミ)
4柱の絵が描いてある紙です。
古くからお正月に飾ってあるのが当たり前だったものの為、
全国共通なのだと思っておりましたが、京都の神宮等を扱っている会社に別件で問い合わせた所
宮城県のローカル行事だったと判明。とてもビックリしました。
気になって調べた所、古くは奈良時代から続いていたのだとか・・・。
また私の母の実家があった長面地区(大川小学校の奥)や前職でお世話になった南三陸町、気仙沼等では
「きりこ」と呼ばれる縁起物の切り絵を神棚に飾ったりもしておりました。
調べていくと和歌山では宝来、北陸では八丁紙と呼ばれる紙を切って作るお正月飾りがあったり
他の地域でも伝承の切り絵があったりするのですが、
そのルーツは中国の剪紙(せんし)と呼ばれる紙細工から来ているそうです。
これは仏教の伝来とともに日本に伝わり、一説によると中国から弘法大師様が
もたらし高野山開山の際にも飾られたとされています。(※諸説あります)
奈良時代の仏教伝来~平安時代の神仏習合~明治時代の神仏分離を経て尚、
現代に脈々と受け継がれていると考えると
1000年以上も続くものが、こんな身近にもあったのだなぁと驚くばかりです。