ためになる!?ぶつだんやさんコラム

2022年10月17日

ユダヤ教の葬式

  • 株式会社大越仏壇
  • 商品部 小橋
ユダヤ教

世界三大宗教として知られているユダヤ教。
実は、キリスト教とイスラム教はユダヤ教を元にしていることをご存知ですか?
ユダヤ教は、世界三大一神教のひとつであり、その歴史は、今から3000年~4000年前からあると伝えられており、
とても歴史のある宗教なのです。
ユダヤ教の基本概念は、自分達は古代イスラエルの民であると思い、唯一の神「ヤハウェ」を信仰する宗教です。
現在、イスラエルを中心に、全世界で約1,700万人が信仰しているといわれています。

仏教やキリスト教の葬式は大体イメージがわきますが、ユダヤ教の葬式はどうなっているのでしょうか?

葬儀はユダヤ教の宗教的指導者であるラビ(律法に精通した宗教的指導者の敬称)が執り行います。
ラビは精通した宗教的指導者の他に優れた学者である場合もあります。

そもそも、ユダヤ教の葬儀は通夜というものがありません。
仏教のように「死後の世界」という概念がなく、神の審判の日に魂が復活すると考えられています。

清められた遺体は白い布で包んだ後、墓穴まで運んで収めます。
聖職者ラビにより祈りがささげられ、墓前で30分程度の葬儀がおこなわれます。
華美な棺は使用せず、松の木などを使って、飾り気のないものを選ばれることが多いようです。
ラビの祈りが終わった後は土をかけて埋められ、その上に参列者が石を置きます。
昔は当日のうちに埋葬することが原則でしたが、現在では近親者などが遠くにいてすぐに駆け付けられない場合を考え、
1~2日程度おくことも許される様になりました。
日本の葬儀とは異なり、着ていく服装なども特に決まりはなく告別式も催されません。ろうそくや火も扱いません。

私達にあまりなじみのなりユダヤ教の葬式ですが、とてもよい勉強になりますので一度調べてみてはいかがでしょうか。