ためになる!?ぶつだんやさんコラム

2022年8月22日

手水舎

  • 株式会社大越仏壇
  • 商品部 小橋
手水舎

手水舎は、「てみずや」と読みます。
地域によっては、「てみずしゃ」「ちょうずや」と読ばれることもあります。
神社で参拝者が身と心を清める場所の事を指し、みなさんも神社の入り口などで見かけたことがあるかもしれません。
それでは、手水舎は一体何のためにあるのでしょうか。

古来、神社の参拝をする際には川の水や湧き水で清めをおこなう「禊(みそぎ)」という儀礼が風習化されて
いました。
これを手水(てみず、または、ちょうず)と呼びます。

しかし、時代の流れと共に湧き水や川の水は安全に使えなくなったことや、安易に川の水が手に入らなくなった事が
原因で、清めを行うための建物を作り手水舎と呼ぶようになりました。

それでは、一連の動作を見てみましょう。

まず最初は、鳥居の前で衣服を整え、手水舎の前で軽く一礼します。
1.柄杓を右手で取り手水を汲み、左手にかける。
2.柄杓を左手に持ち替えて、手水を右手にかける。
3.柄杓を右手に持ち替えて、左手に水を溜めその水を口に含みすすぐ。(この際、柄杓に直接口をつける事は
 「灼水(しゃくみず)」と言い、無作法とされていますのでご注意ください。)
4.左手に再度手水をかけて清める。
5.水を入れた柄杓を立て、柄の部分を洗い流す。
6.柄杓を置きに伏せて置く。
7.最後に手水舎に軽く一礼する。
一連の動作は、はじめにすくった柄杓1杯の水で行います。
一度すくった水は、水盤に戻してはいけません。必ず水盤の外に流しましょう。

手水は、神様にご挨拶をする前に行うとても大切なものですから、マナー違反があってはいけません。
日本人は初詣やお祭り、七五三やゲン担ぎなど季節関係なく神社との関係はとても深いものです。
神様に失礼のないようマナーを守り、正しい手順で参拝し神社を参拝しましょう。