最近、「ミッドライフクライシス」という言葉をよく聞くようになりました。
ミッドライフクライシスとは、「大人が迎える中年の思春期」と言われており、人生の中頃（４０代～５０代）
になると、「自分の人生はこれで良いのだろうか」「残りの人生をどう過ごしていけばいいのだろうか」等と
あらためて自分自身と向き合い葛藤していく様子を指します。

ミッドライフクライシスは男女ともに起きる現象で、実に８０％以上の人が経験すると言われています。
男性はホルモンバランスが崩れテストステロンの低下が原因で起こり、うつ病や不眠に悩まされる方が多く、女性は
年齢に伴う更年期障害や子供が巣立った寂しさ、虚無感をきっかけに身体面に不調が起きやすいと言われています。

一生懸命人生を全力で駆け抜けて一息ついたこの年代で、ふっと「ある程度思い描いていたものは手に入っている」
ことに気付き、心にぽっかり穴が開いて過去を懐かしく思えたり、今まで過ごしてきた日常が急につまらなく思えて
くるのです。
若かし頃のように時間・体力ともに余裕があるわけでもなく、先がある程度見えているので、この年代になり焦りや
後悔が出てきたりと、様々な負の感情が無意識に蓄積されていきます。

しかし、このミッドライフクライシスを克服する方法はいくつかあります。

・運動する

体を動かすことにより脳の血流がよくなり、脳が活性化され心に安らぎをもたらすセロトニンなどの神経伝達物質が
脳内に増えることが分かっています。

・勉強や習い事など新しいことを始める

いままで興味はあったが挑戦することが出来なかった事をこの機会に始めてみましょう。
新しい挑戦はいくつになっても遅すぎる事はありません。

・カウンセリングを受ける

ミッドライフクライシスは一人で対処できない場合が多いので、プロに話を聞いてもらうだけで心が軽くなる場合があります。
プロと一緒に解決策を考えていきましょう。

ミッドライフクライシスはだれにでも起こる現象です。
自分を守れるのは自分しかいませんので、あらかじめ心に留めておき準備をしておくことも大切です。