ためになる!?ぶつだんやさんコラム
2022年3月18日
石にしてはいけないこと
- 株式会社ぶつだんのもり
- もくりんくん
お墓は一般的には石でできています。最近のお墓であればほとんどが御影石かと思います。
自然の中で生まれた石なので、何かしてはいけないこと、注意しなければならないこと等はあるのでしょうか。
※以下では特に注意書きがない限り、御影石についてです。
お墓のお掃除の際
タワシ等で磨くのは?
お墓をお掃除する際に「タワシで磨いてもいいのか?キズつかないのか?」と思う人もいるかと思います。
御影石のお墓でしたらタワシで磨いてもキズはつきません。御影石の主成分である石英と長石は非常に硬い鉱物だからです。石英も長石も鉄より硬いので、カッターナイフでキズをつけようとしても出来ません。
ですが、お墓に砂等が付着している場合、その上からこすると石の表面のツヤが落ちる程度の細かいキズが入る可能性はあります。それは一般的な砂の主成分にも石英と長石が含まれているからです。ですので、タワシ等で磨きたい場合は表面の砂等を洗い流してからにした方が良いでしょう。
また、石の表面にコーティングをしている場合は磨くこと自体がNGの場合がありますので、施工業者に確認が必要です。
洗剤を使うのは?
基本的には水洗いが良いでしょう。水分は石の内部に入り込みますので、家庭用洗剤を使用すると、石を劣化させたりシミになったりもします。
ひどい汚れでどうしても洗剤を使用したい場合は、墓石専用の洗剤を使用するようにしましょう。その際も購入する前に商品の注意書きをよく読んでお選びください。「墓石用」であっても、磨いている石には使用できないものであったり、石の種類によっては使用できなかったりもします。
磨く際の注意点
タワシやブラシ、タオル等でお墓を拭き上げたり、磨いたりする際に注意しなければならないのは、深く彫刻している文字等の周辺はやさしく、ゴシゴシ磨かないようにするということです。
文字は彫刻している部分同士ががとても近いので、強い力が加わると欠けたりする可能性があるからです。
お墓のお供えの際
基本的にはお供えは拝み終わったら持ち帰りましょう。野生動物に食い荒らされたりもします。スチール製の缶をお供えして放置しますと、サビが墓石に付着してとれなくなってしまいます。
お酒等の水以外のものをお墓にかけるのもやめておきましょう。シミや変色の原因となりますし、虫などが寄ってくる元となります。かかってしまった場合は多めの水で洗い流しましょう。
大理石の場合
使用されている石が御影石ではなく大理石の場合はもっと丁寧な対応が必要です。
大理石は御影石と比べ柔らかい石ですので、基本的に磨くと表面は薄くキズつくくらいに思ってもいいかもしれません。カッターナイフで削ることも出来ます。
大理石の場合は、表面のツヤが無くなることは気にせずに磨くというのもアリかと思います。
屋外ですと、御影石よりも早く自然に表面のツヤは落ちていきますので、大理石とはそういう石であると理解しておけば、石の変化も楽しめるかと思います。