ためになる!?ぶつだんやさんコラム
2022年3月12日
消してはいけない想い、忘れてはいけない震災
- ほこだて仏光堂 相馬店
- 早川 登
東日本大震災から11年の時が過ぎました。
今年の被災地は広く晴れて、春を感じさせる陽気です。
津波で流されたご遺族なのでしょうか?
海へ向かって合掌する方もございました。
ある調査では、震災の風化が進んでいるか?と被災地のアンケートで6割以上の人が進んでいると答えたそうです。
また、ある地域では過去に大津波で甚大な被害が出て、当時の人が津波の危険を伝える石碑を立てていたのにも関わらず、ほとんどの人がその石碑の存在を知らなっかったそうです。
わずか11年で、半数以上の人が震災の風化が進んでいると感じている事に驚きです。
それでも3月11日は特別な意味を持っています。
毎年毎年、被災地各所では規模こそ縮小した場所は少なくないものの、追悼式や慰霊祭は行われております。
我々葬儀に携わるものも、様々な追悼式、慰霊祭へのお手伝いをさせて頂いております。
毎年行っていると、毎年追悼に来られる方は顔なじみの方も増えて参ります。
まだご家族の御遺体が見つからない方、産まれたばかりの子供を亡くされた方。
追悼に来たくても避難先が遠くて来られない方も含め事情は様々かと思います。
それでも、実際に被災に遭われた人は、その想いを消す事が出来ないのだと感じます。
今年も3月11日の14時46分には、被災地各地で追悼のサイレンが鳴り響き、その間、学校で、職場で、合掌や黙とうが捧げられます。
我々も仕事の手を止め、その時間に犠牲者たちを悼み、黙とうを捧げます。
願わくば、震災が風化されない事。
また、亡くなれた方々の御霊の安らかならん事を祈らずにはいられませんでした。
合掌。