ためになる!?ぶつだんやさんコラム
2022年3月4日
葬儀で読まれるお経
- 株式会社ぶつだんのもり
- もくりんくん
仏教ではお葬式の際にお寺様がお経を読まれますよね。
それは故人をあの世へ導くためであったり、遺族の心の安らぎのため等といった理由で読まれます。
そもそものお経とは、故人のために読まれるものではなく、人々が幸せになるためにはどうすればいいのか、といった事のアドバイスをお釈迦様が弟子に伝えた事を後世に伝えたものです。
ですので、葬儀や法要の場以外でもお経は読まれるのです。
では、葬儀でも読まれるお経にはどのようなものがあるのでしょうか。
般若心経(はんにゃしんぎょう)
真言宗や天台宗等、多くの宗派に読まれるお経です。260文字という短いお経ですが、その中にお釈迦様の教えの真髄が詰め込まれているとされています。
正式名称は「般若波羅蜜多心経(はんにゃはらみったしんぎょう)」といい、日本で読まれている般若心経は、かの三蔵法師・玄奘(げんじょう)により漢訳されたものです。
お釈迦様の弟子である舎利子(しゃりし)にこの世の全ては実体のない「空」であるという事を教えている形式となっています。
阿弥陀経(あみだきょう)
浄土真宗や浄土宗等で読まれているお経です。
日本で読まれる阿弥陀経の正式名称は「仏説阿弥陀経(ぶっせつあみだきょう)」といい、その内容は阿弥陀様のいる極楽浄土の様子とその極楽浄土への往生の仕方となっています。
お釈迦様自ら弟子の舎利弗(しゃりほつ)へ教えを説かれる形式となっています。舎利弗は般若心経でも登場した舎利子と同一人物で、智慧第一呼ばれ、お釈迦様の弟子の中でも最も智慧に優れた人物です。
法華経(ほけきょう)
日蓮宗や天台宗で読まれる大乗経典の一つです。
正式名称は「妙法蓮華経(みょうほうれんげきょう)」といい、聖徳太子の時代の仏教伝来と共に日本に伝わったお経です。
それまでは特別な者のみが救済されるという考えが主流であった中に、誰しもが平等に成仏し救済される事ができる仏教の思想が説かれた経典です。