ためになる!?ぶつだんやさんコラム
2022年2月25日
神道式の葬儀
- 株式会社ぶつだんのもり
- もくりんくん
神道式(神式)の葬式への参列をする際に、いままで仏教式(仏式)の葬儀にしか参列した事がない人には、どうすればいいのか分からないと思ってしまうのではないでしょうか。
参列する際の服装
神道式の葬式であっても、参列する際の服装は仏教式の際と同様に喪服か男性ならダークスーツ、女性なら地味な色・デザインのスーツかワンピースでよいでしょう。
玉串料
仏教式の葬儀での香典にあたるのが玉串料です。玉串料という言葉は香典以外でも、神事に関わる金銭のやり取りの総称として用いられます。
葬儀に参列する際の不祝儀袋の表書きは「御玉串料」「御榊料」「御神前」等を使用します。また、仏教式でも使用する「御霊前」を使用してもよいでしょう。
不祝儀袋は「黒白」もしくは「銀」の結切の水引を使用します。仏式でも香典袋として使用する一般的な不祝儀袋ですが、蓮の花の絵が描かれたようなものは仏教用となりますので避けましょう。
お悔やみの言葉?
仏教式の葬儀の場合、受付にて香典を渡す際にお悔やみの言葉をかけるかと思います。
神道式の場合でも同様に言葉をかけるのですが、そもそも神道では亡くなる事が悔やむような事ではない考えですので「お悔やみの言葉」という事自体が違うかもしれません。
よく使用される言葉は「御霊(みたま)のご平安をお祈り申し上げます」かと思います。
神道では、あの世という考えがないので、仏教で使われるあの世に行っての幸福を祈るという意味の「ご冥福をお祈り申し上げます」という言葉は相応しくないのですが、神道では「ご冥福」という言葉を「ご平安」と言い換えればいいのです。
玉串奉奠(たまぐしほうてん)
神道式の葬儀では、仏教式での焼香にあたる玉串奉奠という儀式を行います。
神職より、榊の枝に紙を付けた玉串を両手で受け取り遺族に一礼をします。
玉串を正面に立てるように持ち、時計回りに回転させ、根本が祭壇側になるように供えます。
神社へのお参りと同様の拝礼方法である「二礼二拍手一礼」を行いますが、弔事であるため、二拍手の際は音を立てない「しのび手」にて行ってください。
数歩下がって遺族に一礼をして戻ります。
仏教式の葬儀では焼香の際に数珠を使用しますが、数珠は仏教の道具ですので神道式では使用しません。