ためになる!?ぶつだんやさんコラム

2022年2月18日

御霊前と御仏前の違い

  • 株式会社ぶつだんのもり
  • もくりんくん
御霊前と御仏前

葬儀や法要の際にお渡しする不祝儀袋。その表書きとして使用される言葉に「御霊前」と「御仏前」があります。(御仏前は旧字で御佛前とも書きます。)

これらの表書きはどのように使い分ければよいのでしょうか。

 

四十九日が境

多くの仏教において、四十九日までは審判が行われている状態であり、故人は霊の状態であると考えられます。その際にお渡しする不祝儀袋の表書きは、霊の前にお供えするという意味の「御霊前」を使用します。

四十九日を含むそれ以降では、故人は仏様となると考えられているので、仏様の前にお供えするという意味の「御仏前」を使用します。

また、四十九日法要は実際の49日より前に執り行われることもあります。その際でも法要を境に仏様となると考えられるため、「御仏前」の表書きで大丈夫です。

 

宗派による使い分け

仏教の中でも浄土真宗は亡くなるとすぐに仏様となる「即身成仏」の考えですので、霊という観念がありません。ですので、四十九日前であっても「御仏前」の表書きを使用します。

また、曹洞宗は浄土の考えがなく、成仏する前の期間という考えもないため、四十九日前であっても「御仏前」の表書きを使用します。

 

仏教以外での使用

「御霊前」の表書きは仏教以外では霊の観念があるキリスト教や神道でも使用できます。ただし、キリスト教では「御花料」、神道では「御玉串料」「御榊料」などの方が一般的です。

 

相手の宗派が分からない時

相手の宗派が分からない時は、自分の信仰する宗派のやり方で良いとされています。相手に宗派を聞いてもよいのですが、葬儀や法要の前は何かと忙しくて聞きづらいという事もあるでしょう。