ためになる!?ぶつだんやさんコラム
2022年1月24日
無縁仏
- 株式会社大越仏壇
- 商品部 小橋
最近よく耳にするようになった「無縁仏」ですが、地域社会の希薄化や社会の変化に伴い増加していると
言われています。
無縁仏とは、子孫がおらず、葬儀を行ったりする親族も持たない故人の事で、故人自らもお墓を手配して
いなかった場合を指します。
しかし、子孫や親族がいるからと言って無縁仏にならないわけではありません。
生前に故人と親族の間で何らかのトラブルがあり、絶縁状態になっているなどの理由で遺体や遺骨を拒否
される場合もあるのです。
また、管理をする人がいなくなったお墓も無縁仏と呼ばれます。
昔は、身寄りのない者は投げ込み寺と呼ばれる寺院に持ち込まれ無縁仏として葬られていましたが、
今では各自治体が遺体を引き取り、手配を行うようになっています。
そして、そのお墓の今後の管理や法要も自治体が依頼した寺院により行われます。
無縁仏とならないようには、生前に手続きを済ませておくことが重要です。
近年では、後継ぎがいない場合には事前に合祀墓がある寺院に申し込んでおいたり、永代供養で供養を
維持していくなど様々な選択肢があります。
近年は、少子化や生涯未婚率の増加で後継ぎがおらず家系が途絶えてしまう事が考えられ、管理をしないお墓が
増えている事は問題視されています。
ご先祖様を大切に思い、無縁仏を出さぬようにお墓の管理や生前の手続きなどをしっかり行うようにしましょう。