ためになる!?ぶつだんやさんコラム

2022年1月21日

お線香のあげ方

  • 株式会社ぶつだんのもり
  • もくりんくん
お線香のあげ方

「自分の家でずっとやってきた方法だから日本全国そうだと思っていた。」

なんてことは多々ある事です。

お仏壇での香供養であるお線香のあげ方などもそうではないでしょうか。

正式なお線香のあげ方は宗派ごとに少し異なるのです。

 

宗派ごとのお線香のあげ方

真言宗・天台宗

お線香3本を三角形になるように香炉に立てます。三角形は仏壇側が2本、自分側が1本となるように立てます。

また、四十九日を迎えるまでは1本を立てるとされています。

浄土宗・日蓮宗・臨済宗・曹洞宗

お線香1本を香炉の真ん中に立てます。

浄土真宗本願寺派

お線香1本を2つに折って、火を点けた側が向かって左になるように香炉に寝かして置きます。

浄土真宗大谷派

お線香1~2本を2つに折って、火を点けた側が向かって左になるように香炉に寝かして置きます。

 

お線香を折って使うこと

上記でも説明致しましたとおり、浄土真宗においてはお線香は基本折って使用します。

では、他の宗派は折って使用してもいいのでしょうか。また、浄土真宗でも2つ以上に折って使用しても構わないのか等の疑問があります。

お線香を折って使用することは特に問題はないと思われますが、お寺の考えによっては避けたほうがいい場合もあります。どうしても普段の使用で1本まるまる使うのが火事を防ぐためにも長すぎるというのであれば、折って拝む時間だけの使い切りの長さで使用してもよろしいかと思います。また、短寸といって最初から短めの長さのお線香も販売されています。

浄土真宗では、基本的にはお線香をは2つに折って使用しますが、香炉が小さくそれでは入らない等といった場合には3つに折って使用しても構わないでしょう。

 

お線香の火の点け方

お線香には、直接マッチやライターから火を点けずに、一度火を灯したローソクから点けるのが良いとされています。

また、点いた火を息をかけて吹き消すのはマナーが悪いとされています。手で扇いで消すか、お線香を持った手をスッと引いて消すようにしましょう。

 

宗派が違う家に訪問した際のお線香のあげ方

宗派が違うお家に訪問した際にお線香を上げる場合は、できるならそのお家の宗派に合わせたお線香のあげ方をするのが丁寧であると言えます。故人の宗派が分からない、宗派は分かっているがその宗派のお線香のあげ方が分からないといった場合には、自分の宗派のお線香のあげ方でも構わないでしょう。