ためになる!?ぶつだんやさんコラム

2021年12月27日

お正月 神様

  • 株式会社大越仏壇
  • 商品部 小橋
お正月

もうすぐお正月です。
実は神様とお正月の行事には深い関係があるのをご存じでしたか?
お正月は各家庭に幸運をもたらしてくださる「年神様(歳神様)」というのがやってきます。
地域によってお正月さま(としこしさま)歳徳神(としとくじん)とも呼ばれるようです。
年神様とはご先祖様や穀物の神様とも呼ばれる存在で、年末にやる大掃除も、お正月の準備も、
すべては年神様をお迎えし、おもてなしをするためのものなのです。

年神様にゆっくり過ごしていただけるように大掃除が済んだら、すぐに年神様を迎える準備をしましょう。
まずは玄関前に門松を飾ります。
なぜ玄関前に飾るかというと、年神様が迷わずに家に降り立つ為です。
玄関先には、しめ飾りを飾ります。
この先は神様にふさわしい空間であり、神聖な場所ですという事を表すものです。
必ず大掃除を済ましてから飾ります。
そして鏡餅。
鏡餅はどの部屋に飾っても良いですし、何個飾ってもOK。
鏡餅には年神様が宿る居場所であり、新年を迎え豊かな年をもたらせてくれる年神様に対してのお供えでもあります。
お正月飾りは正月事初めと言われる12月13日以降であれば、いつ飾っても良いとされています。
一般的にはクリスマスを過ぎた頃ですが、28日なら末広がりの「八」で縁起が良い日なのでおすすめです。
しかし、12月29日は二重苦という意味、12月31日は一夜飾りになるという理由でこの2日間は
「やってはいけない日」とされていますので、避けるようにしましょう。

いまではポチ袋にお金を入れて子供や孫に渡す「お年玉」ですが、お年玉の由来は御歳魂という言葉から来ています。
御歳魂というのは、正月に年神様をお迎えするためにお供えされた丸い鏡餅のことで、
お供えした後は子供や目下の者に分け与えられていました。

地域によっては、年神に扮した村人が元旦に各家を回って、子どもたちに「年玉」と呼ばれる丸餅を配って歩く行事が今も残っています。