ためになる!?ぶつだんやさんコラム

2022年8月15日

お盆だからこそ、いらないものを捨てましょう

  • ほこだて仏光堂
  • 早川 登

人はなぜ、悩み、苦悩するのか
仏教はこの問題について紀元前から、向かい合ってきました。

現代においても、様々な悩みや苦悩を抱いている方々が多いと存じます。

その苦悩を掘り下げていった時に、理想と現実のギャップというものがひとつにあります。
耳を傾ければ
「年収500万以上の男性じゃないと結婚する気になれない」
「職場に嫌なこの人がいる限りストレスが溜まる一方だ」
「病気にかかってさえいなければもっと色々できたのに」
「もっと歳が若ければチャレンジできていた」
など
『これはこうじゃなきゃダメだ』
『こうしないと幸せになれない』
そういった思い込みや執着も、悩みを深めている原因の一つかと存じます。

禅のことばに「放下着(ほうげじゃく)」というものがあります。
放下とは「投げ捨てる、放り出す、捨て切る」という意味があります。
放下着とは、すべての執着を捨てるという意味です

とかく、日本人は何に対しても「捨てる事」が苦手です。

携帯ひとつにしても、機能を
「これも足そう!」
「あれも取り入れよう!」
とたくさんつけていき、高みを目指したつもりが、ガラパゴス化を起こし、世界標準から取り残されてしまいました。
そして必要な機能のみを残して余計な物を取り去ったスマートフォンが台頭し、日本の高機能携帯は世界から不要とされてしまったのです。

考えてみれば高機能な携帯で、どれだけ使った機能があったでしょうか?
おそらく100%使いこなした人はほとんど居なかったかと思います。

「不要なものを削る」

執着心が持つプラスのエネルギーが、いつからか苦を生むエネルギーに変わっていくという事もあります。
自分自身のこだわりや価値観が、逆に自分自身を追い詰めてしまっている事もあります。

経済活動を見てみると、完璧を求める日本では絶対に通らない企画も、中国ではアッサリ通ってしまい、その結果トライ&エラーを繰り返して学習し、人も産業も成長していく。
逆に日本は行動にすら移せず・人材が成長する事もなく、今では多くの分野で中国に圧倒的に差をつけられる状況となってしまいました。

執着する事を捨て、心を軽くする。

そして、行動してみよう。

仏教の「放下着」の教えは、そんな日本人への処方箋になるかもしれません。

お盆の今の時期だからこそ、立ち止まり、身の回りの物や、気持ちの整理整頓をしてみてはいかがでしょうか?

お困りごとのご相談がございましたら、「ぶつだんやさん」サイト参加各社にお問い合わせください。(会社名をクリックするとHPに飛びます)

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