ためになる!?ぶつだんやさんコラム
2021年11月19日
仏壇の扉の開け閉め
- 株式会社ぶつだんのもり
- もくりんくん
「仏壇の扉ってそういえばずっと開けっ放しだな~。閉める時ってあるのかな~。」
なんて思ったりしたことはないでしょうか。
据え付けてから四十九日まで
仏壇を新しく据え付けてから四十九日の間に扉を開けておくか閉めておくかは、宗派によって考え方があるみたいです。
扉を開けておく宗派
浄土真宗・浄土宗・日蓮宗・日蓮正宗などは四十九日までの間でも仏壇の扉を開けておくようです。
四十九日まででも扉を開けておく宗派は、御本尊様に手を合わせるという考え方だからでしょう。
扉を閉めておく宗派
真言宗・曹洞宗・臨済宗などは四十九日までは仏壇の扉を閉めておくようです。
まだ入魂していないお仏壇に、故人と違うものが入ってきてしまうということを防ぐことや、四十九日までの慌ただしい中で仏壇の中の御本尊様に何度もお尻を向けてしまうことを防ぐためなどの理由があるようです。
日常で仏壇の扉を閉める時
仏壇の扉の開け閉めに関しては明確な決まりはありませんが、基本的には開けっ放しとしているところも多いかと思います。
地域によっても開け閉めのタイミングは違うようで、夜寝る時には障子の内扉だけを閉めるというところもあるそうです。
また、長期の旅行に出かけるなどで、家の人が長い期間誰もいなくなる場合には外扉の雨戸まで閉めたりもします。
仏壇を移動するような時は閉めるのが良いでしょう。
モダン仏壇の扉
モダン仏壇とも言われている最近の家具調の仏壇は、扉を閉めた際に見た目の良いデザインとなっていたり、ガラスの扉となっていたり、扉自体が無かったりもします。
扉を閉めた際の見た目を想定したデザインの仏壇の場合などは、来客時などは扉を閉めておいたりすることもあります。
ガラスの扉の仏壇の場合は日常でも扉を閉めておく事も多いかと思います。
色々な開ける理由・閉める理由
日常での仏壇の扉の開閉については明確な決まりはありませんので、お家で代々やってきたやり方で正しいとも間違いだとも言えません。
御本尊様や御先祖様がいつも見守ってくれているので扉を開けっ放しにするという考え方もあります。
また、ネズミが扉を食い破るから開けっ放しがいいという話も聞いたことがあります。
四十九日までの期間以外でも御本尊様や御先祖様にお尻を向けたり前を横切ったりするのは失礼になるので拝む時以外には扉を閉めるという考え方もあります。
また、猫を飼っていて、いたずらするから仏壇の扉は閉めるという方もいらっしゃいます。
それぞれの考え方、やり方で間違いはないのです。