ためになる!?ぶつだんやさんコラム

2021年11月6日

十如是

  • ほこだて仏光堂
  • 檜森 正広

お釈迦様が法華経方便品に説かれる十如是(じゅうにょぜ)の教えです。
如是相、如是性、如是体、如是力、如是作、如是因、如是縁、如是果、如是報、如是本末究竟等の文により、一切の事物の実相には一〇種の如是があるとするもの。天台宗では、一念三千の基本とし、十如是はそのまま一つであると解する。十如是のうち、相は相状、性は内的本性、体は相・性の本体・主体、力は潜在的能力、作はその力の顕現、因は直接原因、縁は間接原因、果は結果、報は後世の報果、本末究竟等は以上の九つが一つに帰結し、そのまま実相に外ならないことをいう。
十如是。コトバンクより引用。
表情と心及び動作による力その因果と報いは全て一つのものという解釈を私個人的にはさせていただいております。
つまりは怒りの感情を持ってしまうとするなら感情はそのまま表情に出てしかも動作や力用に於いても影響を受けその感情から行動に移した報いも結果として受けるものと考えられます。そうであるならばもしも心の状態が慈しみであったなら表情も動作もその力用も慈しみから出でたものになり、その結果や報いも必ずや良い結果に導かれるのではないかと考えます。