ためになる!?ぶつだんやさんコラム

2021年11月1日

魂入れ 魂抜き

  • 株式会社大越仏壇
  • 商品部 小橋
供養

魂入れ

魂入れとは「開眼供養(かいげんくよう)」の事です。
もともと仏像の目を開くという意味から来ており、仏壇やお墓、位牌などを新しく購入した際に、僧侶を招いて
読経をしてもらい、魂を込める法要のことです。
お仏壇は仏様への信仰やご先祖や故人の供養のために持つものですから、魂入れ(開眼供養)は絶対に欠かせません。
呼び方は地域や宗派によっても違い、入魂式(にゅうこんしき)、お性根入れ(おしょうねいれ)、
霊入れ(たまいれ)など、さまざまな呼び方があります。
この開眼供養という儀式でご僧侶に読経していただく事により、ただの石であった墓石や仏壇、位牌に亡くなった方の
魂を宿す事が出来るのです。
仏壇の魂入れは、仏壇に対して行う儀式と勘違いしている方もいますが、御本尊、掛け軸、お位牌に対して
開眼供養を行うのが正しい解釈です。
お墓の魂入れをするタイミングは、特に決まっているわけではありませんが、多くの場合お墓を購入した場合か、
納骨法要と同日に行われます。
他にも、四十九日や一周忌など、親族が多く集まる法要のタイミングに合わせて行われることも多くなっています。
しかし、浄土真宗においては、本尊に魂を入れるという考え方をしない為、魂入れは行わず、代わりに
御移徙(おわたまし、ごいし)という儀式を行います。
お墓の魂入れのために準備するものは、お布施、数珠、供花、お供え物、線香、ローソク、マッチ、
お墓の掃除用品などです。

魂抜き

反対に、魂抜きというものがあります。
魂抜きとは、お墓から遺骨を出す場合や仏壇を処分する際に行う儀式です。
魂入れとは逆の、魂を抜いてただの「物」に戻す事が魂抜きです。
また仏壇も、思わぬ天災や経年劣化によって仏壇を処分したりする事もあります。
家の新築などで仏壇を引越しする必要が出る場合もありますが、そのような場合にも僧侶や神官によって
仏壇や位牌の魂抜きを行なってもらいます。