ためになる!?ぶつだんやさんコラム

2021年10月2日

落雁(らくがん)

  • 株式会社大越仏壇
  • 商品部 小橋
落雁

落雁は、口解けの感覚と上品な甘さを味わえる日本の伝統の菓子です。

普段では茶席を始め、仏事やお祝いの席のお菓子として使われていますし、一般的にもお供え物やお茶菓子として
よく見かけることが出来ます。
本来「落雁」という名前は、群れをなし空から舞い降りる雁(がん)の事から名前になったと言われており、
秋の季語にも出てくるほどです。

原材料は、穀物からできたでんぷん質の粉に砂糖や水あめなどの糖類です。
それらを混ぜて練り込み、木の型にはめ込み乾燥させたものが落雁です。
この木の型、職人が桜や樫の木に模様を掘り込み作成するのですが、とても難しい技術を必要とするので
現在職人は日本に数えるほどしかいないと言われています。

落雁は和三盆とは少し違い、グラデーションのような模様を付けたり一部分だけ色を変えたりと自在に
作成することが出来る為、見た目も華やかです。

よくお盆の季節になると頻繁に見かけるようになる和菓子ですが、もともとはお釈迦様のお弟子さんが
僧侶たちにふるまったのが始まりとされています。
そのうち落雁が日持ちするため、果物や蓮の花の代替品として用いられるようになっていったそうです。

木型で作り出される落雁の形ですが以前は仏教の象徴である「蓮の花」や、仏花として知られる「菊の花」、
お供え物の定番「果物」などが多いですが、最近では可愛らしい動物や扇・コマなどの縁起のいいとされる物も
彫られています。

落雁は砂糖を使っているので賞味期限が長いのが特徴です。
しかし湿気に弱いので、保存する際には密閉して保存しましょう。

落雁をお茶のお供にしながらゆっくり時間をお過ごしになってはいかがでしょうか?