ためになる!?ぶつだんやさんコラム
2021年9月6日
家族葬の供花(くげ・きょうか)
- 株式会社大越仏壇
- 商品部 小橋
供花は、祭壇や斎場に飾られるお花のことを指し、故人へのお別れの気持ちや故人の霊を慰めるために
「弔意」として贈ります。
しかし、近年は高齢化や新型コロナウイルスの影響で、故人の家族・親しい知人のみで行う「家族葬」を
選ぶ人が増えてきています。
供花はスタンド花が一般的で、白色や淡い色がよくつかわれます。
近年は安全面・衛生面を考えブリザーブド・フラワーなど加工をしたフラワーアレンジメントなどの形で
贈られることもあります。
しかし、薔薇のような棘のある花や毒のある花はふさわしくありません。
匂いの強い花も避けた方が無難でしょう。
華やかな見た目や鮮やかな色味だけでは選べないのが、供花というものです。
供花を贈る場合には、通夜は午前中、葬儀は前日に届くように、花屋さんか葬儀屋さんに依頼します。
しかし、供花で使われる花の種類は、仏式・神式・キリスト式などの理由によりそれぞれ異なりますので、
注意しながら手配をしましょう。
万が一間に合わない場合でも、葬儀の開始前までには用意できるようにしましょう。
しかし、家族葬においては香典が辞退されることと同様に、供花も辞退されることも多くあります。
故人の遺言であったり参列者に金銭的な負担をかけたくない、お礼のお返しが大変などの理由です。
もちろん辞退されている場合には送らないことがマナーです。
その場合、供花のお断りが挨拶状などに記載されている場合もありますので確認をしましょう。
したがって、供花を贈る前には前もって供花を辞退していないかどうかを喪家の親族や葬儀社に確認、
相談することが大事です。
また、家族葬は小規模な場所でやっていることが多いですので、祭壇や祭壇周辺への置きやすさを考え、
小さめのサイズの花を選ぶようにしましょう。
葬儀を取り仕切る機会や参列する機会はそう多いものではありませんので、難しいことや慣れないことが
多いですが、マナーをしっかり理解し、相手の方に失礼のないよう振る舞いができるようにしましょう。