ためになる!?ぶつだんやさんコラム

2021年8月27日

仏壇用の座布団

  • 株式会社ぶつだんのもり
  • もくりんくん
座布団

仏壇用の座布団と通常の座布団との違い

通常使用する座布団とは別に仏壇用の座布団というものがあります。

名称は「御前座布団(おまえざぶとん)」「仏前座布団」などと呼ばれ、通常の座布団との違いは大きくて厚みがあることです。また、中綿も高品質なものが使用されています。

大きさに関しては、お寺様の服装が座った際に広がるので、収まりやすいようにとの配慮からで、厚みや中綿の品質に関しては、法事や法要の際には長時間となることが多いため、長時間座っても疲れにくいようにとのことから、このような座布団となっているのです。

色に関しては、金襴や緋色、紫色が一般的です。柄は、唐草模様が最も定番かと思います。

仏壇用の座布団は仏壇・仏具店、仏事用品店で購入することができます。

 

座布団の置く向き

座布団を置く際の向きにはルールがあります。一般的な座布団を置く際のマナーと同じルールとなります。

前後の向き

座布団 前後

側面の縫い合わせが無い面が前となります。ほとんどの座布団は1面は折り返して残り3面を縫い合わせていますので分かりやすいかと思います。

また、座布団カバーをしている場合は、基本的にはファスナーが付いている面が後ろとなります。(なかには構造的、デザイン的に側面にファスナーがくる場合もあるようです。)

表裏の向き

通常使用する座布団には無いものもあるのですが、お仏壇用の座布団にはまず中央に房がついています。この房がある方が表で、結び目がある方が裏となります。どちらにも房がついている座布団の場合、3方の縫い合わせのいずれかは綿の入れ口になっていて、外から縫って閉じていますので、その部分の側地が縫い代に覆いかぶさって見える方が表とされます。

座布団 上下

また、座布団といえば「おりん」の下にも座布団を敷きます。このおりんの座布団も房がついているタイプが多いかと思いますが、ルールは同じで房がついている面が表です。

 

座布団のレンタル

普段、来客がそれほど多くなくたくさんの座布団を保管していないけれど法事の際には多くの座布団が必要という場合には、レンタルをするというのもひとつの手です。仏壇用の座布団もレンタルできるようです。

 

まとめ

通常使用する座布団とは別に仏壇用の座布団を用意することは、長時間となる法事・法要で少しでも疲れないようにとの配慮のひとつとなります。

座布団の向きなどのマナーも全て、気を使っているという配慮となりますので、ぜひ法事・法要の際は専用の座布団で向きに注意してご用意ください。