ためになる!?ぶつだんやさんコラム
2022年8月11日
お盆直前のこの時期に、多くの皆様が購入なさる盆用品をご紹介します。
- お仏壇と墓石の太田屋
- 太田博久(代表取締役)
8月に入ると、仏壇店にご来店なさるお客様はとても多くなります。今年ご新盆をお迎えのお客様、ご新盆のお宅に何か送りたいというお客様、例年同様にお盆のご準備をされるお客様、お盆用品を買い替えになるお客様など、気にはしていたけれど忙しくて来店する時間が取れなかった方々が、8月の声を聞いていよいよ行動なさるのでしょう。
このお盆を直前に控えた時期にご来店になるお客様は、どのようなお盆用品を購入されているのでしょうか。多くの皆様が購入される盆用品をご紹介しますので、まだ迷っていらっしゃる方々の参考になれば幸いです。
ご新盆をお迎えのお宅では…
かけがえのない大切な亡き方を初めてお迎えするご新盆には、特別なお気持ちがあるかと思います。この時期になると、すでに盆棚(精霊棚)を準備し、盆提灯やお迎え提灯を飾られたお宅も多いと思います。盆提灯を初めて購入し飾られたお宅は、ご新盆見舞いにお越しになる方々への返礼品のご準備が必要になります。
これまでも毎年盆提灯を飾ってお盆にご先祖をお迎えしていたけれど、今年は新盆にもなるので…というお客様は、初めてお帰りになる故人様へのお気持ちを表すために、小型の提灯を追加購入されることがあります。
先日も「毎年と同じ盆提灯は飾ったけれど、新盆のお祖母ちゃんのためにも何かしたい」と盆棚の上に飾ることができる小型のモダンな提灯を購入された親子連れのお客様がいらっしゃいました。ベビーカーに座る1歳半の娘さんが「曾祖母を覚えていてくれるように」とのお気持ちを込めたいとのことでした。
最近は、お盆だけでなく普段のインテリアとしても、あるいは小型のお仏壇や供養ステージ、お仏壇ではないけれど遺影写真と位牌を飾ってあるスペースの脇に添えたいと、明かりで美しく彩られた装飾花タイプの商品をお求めになる方もいらっしゃいます。
ご新盆のお宅に何か送りたい方は…
8月盆の入りは13日です。直接ご新盆のお宅にお見舞いに訪れる場合はお盆期間中でもよいかとは思いますが、何か送って差し上げたいとお考えの方は、できれば遅くとも12日までにはお届けできるのが望ましいかと思います。
やはり最も多く購入されるのがお線香やローソクです。お線香はご予算に応じた箱入りの「進物線香」がよいでしょう。ローソクの場合は、普段使いのものよりは、ご自身で購入することの少ない美しい絵柄が施された「絵蝋燭(えろうそく)」や、明かりの輪郭が美しい「蜜蝋(みつろう)」を、「ご新盆の期間中にお使いください」とのお気持ちを込めて送られると喜ばれるかと思います。
お盆には毎年準備しておきたい盆用品
ご新盆だけでなく、これからも毎年お盆にお使いになる盆用品も、多くの方々がこの時期にお求めになります。
迎え火と送り火のために
お盆の入りの13日には迎え火を、明けの16日には送り火を焚きます。そのために必要なのは「焙烙(ほうろく)」と呼ばれる素焼きのお皿と、火をつけて燃やす「おがら」です。また「キュウリの馬で早く帰って来て、ナスの牛に乗ってゆっくり帰って」との願いを込めて飾る「精霊馬(しょうりょうま)」もこの時期の購入が増える商品です。もちろん実際のキュウリとナスでお作りになるのが一番よいことですが、最近は後始末を考えて写真のような精霊馬を飾るお客様も増えています。
お墓参りのために
お盆にお墓参りに行く方も多くなります。霊園によっては備え付けている場合もありますが、お墓で水をあげる際に必要になるのが「手桶(ておけ)」です。お参り前のお掃除に活用できる「お墓磨き」や風があっても火をつけやすい「風よけライター」、お線香を寝かせて手向ける「線香皿」などはお墓参りに持参すると便利な商品です。
お墓で火をつける際に新聞紙等を燃やして…という習慣を持つ方がいらっしゃいますが、お墓で火事を出す危険性がありますので、是非やめていただき「風よけライター」等をお使いください。また「線香皿」は残念ながら盗難の恐れがありますので、お墓参りが済んだらお持ち帰りになった方がよいかもしれません。
お盆直前ですが、まだご準備は間に合います。お困りのことがございましたら「ぶつだんやさん」参加各社にお問い合わせください。
宮城県・福島県 ほこだて仏光堂
富山県 大越仏壇
和歌山県 おぶつだんの佐倉
徳島県 ぶつだんのもり
長野県 お仏壇と墓石の太田屋