ためになる!?ぶつだんやさんコラム
2021年7月23日
仏事に使用される水引の色と表書き
- 株式会社ぶつだんのもり
- もくりんくん
祝儀や不祝儀の際に用いられる飾りである水引ですが、仏事に場合はその色の使い分け方が少し複雑です。
通常、不祝儀では黒白の水引が使用されるのですが、仏事ごとに関しては何もかもが不祝儀ではなく、むしろ赤白の水引の方が使う機会が多いのです。
今回は水引の色と表書きの一例を紹介致します。
※宗派や地域によって多少異なる場合がございます。
お寺様への御礼
ご葬儀の場合
ご葬儀の場合は銀の水引を使用し、表書きは「御布施」とお書きください。
別途、御膳料やお車代を包む場合には白無地の封筒をご使用ください。
ご法事を営まれる場合
ご法事を営まれる場合には黒白の水引に表書きは「御布施」とお書きください。忌明け後の場合は水引は黄白となります。
別途、御膳料やお車代を包む場合には白無地の封筒をご使用ください。
戒名・法名を授与された時の御礼
戒名や法名を授与される事はおめでたいこととなりますので水引の色は赤白となります。
表書きは戒名もしくは法名によって「戒名御礼」「法名料」「位戒料」等とお書きください。
仏壇の入魂の御礼
仏壇を構える事は、故人やご先祖様のお家を建てるようなものであり、お祝い事となりますので赤白の水引となります。
表書きは「開扉供養御礼」「入佛慶讃御禮礼」「御移住御禮礼」等とお書きください。
石塔の入魂の御礼
お墓を建てる事も仏壇を構える事と同様にお祝い事となりますので、水引の色は赤白となります。
表書きは「石塔建立御礼」とお書きください。
仏事に関してお寺にお世話になった時の御礼
仏事の事においてお寺にお世話になった場合には赤白の水引を使用します。
表書きは「御本尊前」「御宝前」とお書きください。
墓前読経の御礼
お墓にお経を読んでいただいた御礼には黄白の水引を使用しましょう。
表書きは「御布施」とお書きください。
仏像の修理で魂を抜いてもらう時の御礼
仏像の修理の際に一時的に魂を抜いてもらう場合には赤白の水引を使用します。
表書きは「撥遣御礼」とお書きください。
仏像・仏壇の修理または一時的に場所が変わる際の御礼
仏像や仏壇を修理に出したり、一時的に場所が変わる時にお寺様に読経をお願いする場合は赤白の水引を使用します。
表書きは「御移徙御礼」とお書きください。
お寺にお祝い事があった場合
お世話になっているお寺にお祝い事があった場合のお包みには赤白の水引を使用します。
表書きは「御本尊前」「御宝前」とお書きください。
ご葬儀・通夜のお悔やみに訪問される場合
仏式の場合
表書きは「御霊前」「御香典」「御香料」とお書きください。
キリスト教の場合
十字架の入った封筒に表書きは「献花料」とお書きください。
神式の場合
神道のご葬儀やお通夜の場合には銀色の水引を使用してください。
表書きは「御玉串料」「御榊料」「御神前」とお書きください。
ご法事に訪問される場合
忌明けまでの場合
ご法事に訪問される場合、忌明けまでは黒白の水引を使用してください。
表書きは「御霊前」「御供物料」とお書きください。
忌明け後の場合
ご法事に訪問される場合、忌明け後は黄白の水引を使用してください。
表書きは「御仏前」「御供物料」とお書きください。
五十回忌・百回忌の場合
五十回忌や百回忌となると、お祝い事となりますので水引は赤白となります。
表書きは「御仏前」とお書きください。
仏事に訪問される場合
仏壇を購入された時の御祝
仏壇を購入されることはお祝いとなりますので赤白の水引を使用してください。
表書きは「開扉御祝」「入佛御祝」とお書きください。
仏像の入魂の御祝
仏像を入魂された際にお祝いを渡す場合は赤白の水引となります。
表書きは「開眼御祝」とお書きください。
石塔を購入された時の御祝
お墓を建てることもお祝いとなりますので、水引の色は赤白となります。
表書きは「石塔建立御祝」とお書きください。
お客様へのお返しの掛紙
忌明けのご法事の場合
表書きは地域によってよく使われるものに違いがあります。「満中陰志」「忌明」「志」「茶の子」などがあります。
「志」は神道など宗教を問わずに使用できます。
忌明け後のご法事の場合
表書きは「戒名◯回忌 粗供養」とお書きください。