ためになる!?ぶつだんやさんコラム

2021年7月9日

般若心経の意味

  • 株式会社ぶつだんのもり
  • もくりんくん
般若心経

般若心経(はんにゃしんぎょう)をご存知でしょうか。

日本で最も有名なお経と言っても過言ではないのではないでしょうか。

今回はその般若心経の意味を難しいことは言わずにかなりざっくりと説明したいと思います。

 

題名

「仏説摩訶般若波羅蜜多心経」

(ぶっせつまかはんにゃはらみったしんぎょう)

「仏様が説かれた偉大なる、深い智慧によって悟りに至るための重要な教え」という、このお経の題名です。

 

観音様が辿り着いた境地

「観自在菩薩 行深般若波羅蜜多時 照見五蘊皆空 度一切苦厄」

(かんじーざいぼさつ ぎょうじんはんにゃーはーらーみったーじー しょうけんごーうんかいくう どーいっさいくーやく)

観音様は全てが「空」であるということを見極めて苦しみを克服しましたという意味です。

 

この世の全ては「空」

「舍利子 色不異空 空不異色 色即是空 空即是色 受想行識亦復如是」

(しゃーりーしー しきふーいーくう くうふーいーしき しきそくぜーくう くうそくぜーしき じゅーそうぎょうしきやくぶーにょーぜー )

舎利子というお釈迦様の弟子に、この世のものは全てが実体の無い[空]であると教えています。

 

実体が無いのだから全てにおいて何も無い

「舍利子 是諸法空相 不生不滅 不垢不浄 不増不減  是故空中 無色 無受想行識 無眼耳鼻舌身意 無色声香味触法 無眼界 乃至無意識界  無無明 亦無無明尽 乃至無老死 亦無老死尽 無苦集滅道 無智亦無得」

(しゃーりーしー ぜーしょーほうくうそう ふーしょーふーめつ ふーくーふーじょう ふーぞうふーめつ ぜーこーくうちゅう むーしき むーじゅーそうぎょうしき むーげんにーびーぜっしんいー むーしきしょうこうみーそくほう むーげんかい ないしーむーいーしきかい むーむーみょう やくむーむーみょうじん ないしーむーろうしー やくむーろうしーじん むーくーしゅうめつどう むーちーやくむーとく)

舎利子に、とにかくこの世の様々なものは全て何も無いし、感覚などに至るそもそも実体のない事柄までも実は何も無いものであると教えています。

 

何もないことを理解し心に妨げを持たずに涅槃へ至る

「以無所得故  菩提薩埵 依般若波羅蜜多故 心無罣礙 無罣礙故 無有恐怖 遠離一切顛倒夢想 究竟涅槃  三世諸仏 依般若波羅蜜多故 得阿耨多羅三藐三菩提」

(いーむーしょーとくこー ぼーだいさったー えーはんにゃーはーらーみったーこー しんむーけーげー むーけーげーこー むーふーくーふー おんりーいっさいてんどうむーそう くぎょうねーはん さんぜーしょーぶつ えーはんにゃーはーらーみったーこー とくあーのくたーらーさんみゃくさんぼーだい)

何も得ることが無いことを理解する菩薩(ぼさつ)は、心に妨げを持たずに、間違ったことから遠く離れることで、悟りを得て涅槃(ねはん)へと至ることができ、あらゆる仏がそうして最高の悟りを得てきました。

 

※菩薩とは悟りを求めて修行中の者。仏とは悟りを得た者。

※涅槃とは生と死を繰り返す輪廻(りんね)から開放された究極の悟りの境地。

 

仏の智慧である真言を教えてくれる

「故知般若波羅蜜多 是大神呪 是大明呪 是無上呪 是無等等呪 能除一切苦 真実不虚  故説般若波羅蜜多呪 即説呪曰」
(こーちーはんにゃーはーらーみったー ぜーだいじょうしゅー ぜーだいみょうしゅー でーむーじょうしゅー ぜーむーとうどうしゅー のうじょーいっさいくー しんじつふーこー こーせつはんにゃーはーらーみったーしゅー そくせつしゅーわつ)

悟りを得るためには知っておきたい言葉があります。とにかく素晴らしい最上の真言です。

 

「羯諦羯諦 波羅羯諦 波羅僧羯諦 菩提薩婆訶」
「般若心経」

(ぎゃーてーぎゃーてー はーらーぎゃーてー はらそうぎゃーてー ぼーじーそわかー)

(はんにゃしんぎょう)

真言は意味を限定しないためにあえて訳しません。

最後に「般若心経」と締めくくります。

 

まとめ

般若心経の内容を大きくまとめますと、「この世の全ては実体のないものであることを理解して、心の妨げを持たずに真言を唱えればきっと悟りを得て涅槃へ至ることができる。」ということになるかと思います。

般若心経の解釈の仕方は様々ありますので、今回の内容も解釈のひとつでございます。