ためになる!?ぶつだんやさんコラム
2021年6月7日
お仏壇の買い替えについて
- (株)佐倉幸保商店
- 佐倉浩徳(代表取締役社長)
当店にご来店いただいたお客様の、お仏壇の購入理由で『買い替え』がとても増えてきました。引っ越しや現在お祀りされているお仏壇の老朽化、またはお祀りされる方の代替わりなど買い替えのご事情はお客様によって様々です。新しくお仏壇を購入されることにも色々準備がありますが、買い替えとなると現在お祀り中のお仏壇をどうすれば良いかなど、不安点も多く、ご質問頂くことも多いです。
今回は買い替えについてお話させて頂きます。
買い替えはしても問題ないの?
代々お祀りしていたお仏壇を処分することを不安に思われる方も多いのですが、お仏壇の買い替えはしていただいてかまいません。ご本尊様やご先祖様をお祀りしていくための買い替えですので問題はありません。安心してください。大きい仏壇から小さいお仏壇に買い替えるのは悪いことですか?とも良くご質問頂くのですが、ご家族によりご事情は様々で、これから先も手を合わせやすいようにとのお考えでコンパクトなお仏壇にされることは、失礼にはあたりません。
買い替え前にまずすることは?
まずは菩提寺にご相談ください。現在あるお仏壇にお魂を抜く法要をしていただかなければなりません。その後新しいお仏壇にも開眼(入仏)法要をしていただきます。魂抜きや開眼(入仏)法要に際してはお布施の用意をしておいてください。お布施の表書きについては地域の差などもございますのでご購入の仏壇店でご確認ください。
仏具はそのまま使うことはできる?
お仏壇のみ買い替えで仏具をそのままご使用いただくことは可能です。お仏壇には様々なサイズやデザインがあり、仏像や仏具にもサイズがございます。特に仏像をご使用になられる場合には、しっかり収まるサイズかどうかをご確認ください。またお位牌もそのままお使いになられる方が多いですが、サイズや数などをご確認頂き新しいお仏壇とのバランスを見て頂いた方が宜しいかと思います。現在お祀りしているお仏壇のお魂抜きの法要が終わった後、開眼(入仏)法要までに新しいお仏壇に移し替えていただければ大丈夫です。
使わなくなった仏壇仏具はどうすればいい?
古いお仏壇や仏具の処分に関しては、菩提寺や仏壇店などにご相談ください。その後、段取り良く進めるために、古いお仏壇の魂抜き法要の前にご相談していただくことをお勧めします。その際には仏壇仏具の処分費用や日程を確認してください。
以上に気をつけていただくとスムーズに新しいお仏壇を迎えいれることが出来ます。
ひと昔前に比べ、生活環境の変化や共働き世帯の増加など、暮らしの多様化が進んでいます。大きく変化する暮らしの中でも、ご本尊様やご先祖様をお祀りしたいというお気持ちは大変素晴らしいことだと思います。そんな皆様のお力に少しでもなれれば幸いです。