ためになる!?ぶつだんやさんコラム
2021年6月11日
墓石の選び方
- 株式会社ぶつだんのもり
- もくりんくん
いざ必要となり、墓石を選ぶ時に色々な形や様々な石があってなかなか決められないという方もいらっしゃるのではないでしょうか。
これからずっとお参りしていくお墓ですので、慎重にお選びになっても良いかと思います。
最近では生前に自身が入るお墓をご購入される方も増えてきました。余裕をもって好みのものを選ぶことが出来て、生前にお墓を建てる事は長生きが出来る縁起が良いものであると言われたりもします。
墓石を選ぶ際にどのような選択肢があるかを知っておくと、いざ購入される際に迷いが少ないかもしれません。
墓地による制限
霊園によっては、建てられるお墓のデザインが決められている所もあります。また、形までは決められていなくても、高さに制限が設けられている場合もあります。
特に制限がない場合であっても、墓地の大きさに応じて建てられるお墓の大きさに限界がありますので、墓地の寸法を墓石・石材店に伝えて建てられる大きさのお墓を選ぶ必要があります。
お寺の境内に建てる場合もお寺の意向により、高さに制限があったり、洋風のお墓は駄目だったりすることもありますので、お寺との相談も必要となってきます。
お墓のデザイン
お墓のデザインは多種多様です。
地域によっても一般的な形は全く違ってきます。昔ながらの位牌型の和墓であっても地域により定番の形は違うのです。
墓所の周りのお墓のデザインに合わせるのも手です。
最近は洋風のデザインのお墓も増えてきています。洋風といっても、決まった形はなく様々なデザインを墓石・石材店が販売しています。
また、施主の希望を聞いて、お好みのデザインで作成するということも可能です。
広い墓所であれば、石でできたソファーを置いたり、故人の生前にゆかりのあるものを石で作成して置いたりもされています。
お墓の種類
香炉や花立てなどの形は各地域により様々あるのですが、その様な部材を除いた基本となる形状があります。
まず現在一般的なのが位牌型といわれる2段の四角い台の上に細長く四角い石が載った石塔です。
そして、50年忌以上に及ぶご先祖様を祀るお墓とも言われる五輪塔と呼ばれる石塔があります。五輪塔は四角・丸・三角・半月・宝珠を積んだ形です。
さらに、100年忌以上に及ぶご先祖様を祀るとされる宝篋印塔(ほうきょういんとう)という石塔もあります。
お墓の大きさ
一般的な位牌型のお墓の場合は、棹石(一番上の文字を彫る部分)の幅により、9寸墓とか1尺墓とか言われます。
大きさはお好みによりますが、建てる地域により平均のサイズはまちまちです。
洋風のお墓の場合は特に名称の付いた定番のサイズというものはなく、決まった大きさは墓石販売店によるでしょう。もちろん、お好みに応じてサイズを変えることもできるかと思います。
お墓の石材
お墓には主に硬質で風化に強い御影石と言われる石材が使われます。御影石とは一般的には花崗岩の総称で、様々な種類があります。
色についても、白いグレーや濃いグレー、緑、赤、茶、黄、等々…。お墓のデザインに合わせて色目を選択するのも良いでしょう。
最近では1種類の石材で1つのお墓を作るのではなく、複数の色目の石材を使ってデザインするということも増えてきています。
お墓の彫刻
お墓に彫る文字は、宗派やお寺により、決まっている場合があります。
それ以外では地域によって定番の彫刻というものもまた変わってくるでしょう。「〇〇家之墓」というものが多いでしょうか。家紋を彫ることも定番です。
洋風のお墓の場合は自由にお好みの文字を彫ることも多いです。「愛」や「絆」、「ありがとう」などの文字を刻むことが多いようです。
また、文字以外にも装飾として花の彫刻をすることも多いです。彫刻した部分に塗料で色を入れることも可能です。
お墓の値段
お墓の値段は上を見たらきりがないくらいです。基本的には使われる石の量と使用する石の種類によります。
石の量
使われる石の量に関しては、実際に加工した後の石の体積ではなく、加工前に使われる石の大きさが基準となります。
例えば、1辺300mmの立方体とその中央に200mm角の貫通穴を開けた石とでは、後者の方が体積は少ないですが、使われる石の量は同じとなります。
1辺300mmの立方体を価格を抑えて仕上げようとするならば、薄い板状の石材を組み合わせて作成すれば比較的安価にすることが可能ですが、強度は組み合わせたものよりも石の塊の方が強いです。
より地震に強いお墓にしたいのならば、組石よりも無垢の石が良いでしょう。
また、組み合わせた部材はもちろん、継ぎ目が見えてしまいます。
御影石の価格
御影石の中でも価格はお手頃なものもあれば非常に高価なものもあります。
比較的海外産の石は安価なものが多くあり、国産の石は高価である傾向が高いです。
国産と海外産の違いを言うならば、国産のものはより厳しい目で墓石に使用出来る石材を選別していますので安心できるという点があります。
とはいえ、海外産であっても歴史が長く安定して産出されているものも多くあり、海外産の御影石が国産の御影石に劣っているという訳ではありません。国産の石よりも様々な色目や石目から選ぶことができるのも海外産の石の魅力です。
生前墓
冒頭にも少し述べました生前墓は、余裕をもってお墓を選ぶことができる手段です。
自身の入るお墓を、自分でデザインすることが可能です。
生きた証として、自分の思い入れのある事のオブジェを石で作って置いたり、最近ではレーザーで写真をそのまま石に彫刻したりもしています。
お墓には相続税もかかりませんので、生前にお墓を建ててしまうというのもひとつの選択肢でしょう。