ためになる!?ぶつだんやさんコラム
2021年5月17日
造花
- 株式会社大越仏壇
- 商品部 小橋
お仏壇に供えるものとしての一つに、“花”があります。
できる限り生花をお供えいただくのが良いのですが、生活事情によってはなかなか難しい場合もあります。
そのような時には、造花を上手く利用していかれるのが良いと思います。
生花ではないので、水の交換がありませんし、枯れたり腐ったりしないのが特徴です。
造花にもいろいろな種類がありますし、見た目は生花と変わらないものもたくさんあります。
造花
造花は、別名 アーティフィシャルフラワーとも呼ばれています。
布やポリエステルなどの素材から作られたお花で、リアルに表現した作られた花です。
耐久性があり、比較的お手軽な価格でホームセンターや100円ショップなどで手軽に購入することができます。
自分なりに綺麗な造花を組み合わせて、アレンジでお飾りすることが出来ます。
プリザーブドフラワー
生花を特殊な液に浸けて脱水・脱色した後に、染色して好みの色に仕上げたお花で、1年以上の長期保存が可能です。
見た目は生花のような質感が魅力的ですが、繊細なため傷みやすいです。
香りは無いのですが、加工時の染料などによって匂いがある場合があります。
それらを補うため造花とくみあわせたりして軽減したり、アレンジの幅を持たせたりしています。
造花の仏花が選ばれている理由
お世話がいらない
水の入れ替え、枯れてしまった葉っぱの除去、散った花びらの掃除などの手間がなくなります。
虫がつかない
経済的
交換する頻度が少なくなるので、経済的です。
交換のタイミング
造花を見て、色あせ具合やそろそろ変え時だなと思った時で良いでしょう。
太陽光に含まれる紫外線によって、染料が光化学変化を起こすことが原因で、どうしても色があせてしまいます。
お仏壇は、ご本尊様や亡くなられた大切な家族を供養する大切な物です。
仏壇にお供えする花は造花ではなく生花でなくてはならないという声もありますが、現在では基本的には仏花として仏壇にお供えしても問題はないというのが風潮です。
法要の日・お盆・お彼岸などには生花をお供えして、それ以外の平常時にはプリザーブドフラワーをお供えするという方法もあります。
大切なのは“心”です。先祖や故人を敬う気持ちでお供えすればきっと喜んで貰えるはずです。