ためになる!?ぶつだんやさんコラム

2021年5月3日

六曜

  • 株式会社大越仏壇
  • 商品部 小橋
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ろくよう・りくようと読みます。

六曜は、日本の暦において、「その日の運勢」を示したものです。

六曜の起源は、中国で2000年前に設立した占術のひとつである「六壬時課:りくじんしんか」が
由来となっていると言われていますが、孔明六曜星(こうみょうりくようせい)と呼ばれ、
三国志で有名な諸葛亮孔明が発案だともいわれています。

日本に占術の考え方が伝わったあとに陰陽道とミックスされる事で今の六曜という形に変化して
いったと考えられています。

元々は、1箇月を5等分して6日を一定の周期とし、曜日の代わりに使われていました。

基本的には「先勝」「友引」「先負」「仏滅」「大安」「赤口」の順番で並び、繰り返されています。
ところが、時々「大安」の次にまた「大安」が来るような並び方があります。
これは、基本的な並び方のルールに加え、「旧暦の毎月1日は、あてはまる六曜が決まっている」ため。
例えば旧暦1月1日と7月1日は「先勝」といった風に、前日がどんな六曜であっても旧暦1日になれば
並び方がリセットされるのです。

今では「日」の吉凶を占うものとして利用される六曜ですが、中国から日本に入ってきた当初は
「時間」の吉凶を占うものでした。一日の時間を6つに分け、それぞれの時間帯に六曜が
あてはめられていました。

➀先勝 せんしょう・さきかち

六曜の中で、3番目に縁起がよい日です。

「先勝」には「凶の時間」と「吉の時間」があるとされています。
「先勝」の意味から、午前中が「吉の時間」で14時以降は「凶の時間」です。

大きなことを始める際は午前中にするのがよいとされます。
吉日のひとつなので、結婚式もよくおこなわれます。

➁友引 ともびき・ゆういん

2番目に縁起がよい吉日です。
古くは「共引」と表記されていました。
この日は、冠婚葬祭において、結婚式などのお祝いごとには良い日です。

時間で区切ると、朝が「吉」で11時~13時は「凶」、夕方は「大吉」となりますが、
時間ごとの意味は気にせず、一日中を「吉」として考える人もいます。

しかし、文字から「友を引く(故人が友人を連れて行ってしまう)」という意味が連想されるため、
葬儀のような忌み事には向かないとされています。

法事に関しては六曜に関係ないと言われており、「〇周忌」などの法事を友引に行うのは問題ありません。

お見舞いに関しては友引は「引き分ける・勝負がつかない」という意味から「病気が長引く」と考えられ、
避ける方が無難です。

また、「友を轢く」という意味にもとらえられるので、納車も避けられるケースも増えています。

➂先負 せんぷ・さきまけ

「先んずれば即ち負ける」の意味があり、全てにおいて平静であること、人前ででしゃばらぬこと、
とされています。
先勝の逆で、この日の勝負事や急用は避けた方がよく、午前中は凶、午後からは吉と言われています。

「負」という文字を含んでいますが凶日ではありません。
「先ずれば即ち負ける」から来ています。
急いで何かをするのではなく、心を落ち着けてことにあたるのがよいという意味です。

➃仏滅 ぶつめつ

縁起が悪い日です。
古くは「物滅」と書き、物が滅する日という意味を持ちます。
文字から想像できるとおり、何ごとにもよくない凶日です。
お祝いごとは、この日を避ける人が多いです。
ただし、葬儀をおこなうのは問題ないとされています。

しかし、物が滅びて新たに始まるという意味にとらえて、大安よりも何かを始めるには適した日だと
する説もあり、結婚式をするカップルも増えてきています。

➄大安 たいあん

六曜のなかでもっとも縁起がよい日です。
何をするにも良く、結婚式や開業の日によく選ばれます。
もとは「大いに安し」で「してはいけないことがない日」という意味です。
先勝や先負には時間ごとの吉凶がありますが、大安にはそれがなく、一日に渡って「吉」が続きます。

➅赤口 しゃっこう・せきぐち

陰陽道の「赤舌日」という凶日が由来で、「赤舌神:しゃくぜつしん(羅刹神:らせつじんとも言います)
という暴れ者の鬼神が暴れ回る為何をやってもうまくいかない日」だとされています。

つかさどる日で凶日とされ、六曜では仏滅に続くよくない日、または仏滅を超える大凶日とされています。

赤という文字が血を連想させるため、特に刃物の扱いはよくないとされます。
赤口はこの時間帯の中で「丑寅(うしとら)の刻」を含んでいるものに該当します。
丑寅の刻とは季節によって微妙に時間のずれが生じるものの、現代の時計で考えるとおおよそ
午前2~4時くらいのこと。
古来、日本においても湿度が高く、魔物が現れやすい不吉な時間帯であると考えられていました。
鬼神が休むという11時~13時ごろは「吉」ですが、他の時間は「凶」となります。
大きなことやお祝いごとはしないほうが無難と考える人が多いでしょう。

六曜における旧暦月の1日は次のように決まっており、月末でリセットされます。

1月・7月 →先勝
2月・8月 →友引
3月・9月 →先負
4月・10月→仏滅
5月・11月→大安
6月・12月→赤口