ためになる!?ぶつだんやさんコラム

2021年4月5日

お仏壇にお供えする水

  • 株式会社大越仏壇
  • 商品部 小橋
お供え

お仏壇にお供えする物には、お茶や水があります。
飲料水をお供えする理由には「死者は喉が渇く」という思いがあるようです。
そのため、水やお茶といった水分を仏壇やお墓のお供えするようです。
また、透明で綺麗な水は「穢れ(けがれ)のない浄土」を表すとされています。

お供えする水

井戸水で、1番目に汲んだ水をお仏壇にお供えしていたようですが、現在では水道水で一番水、
お茶で一番茶としてお供えするのが一般的になっています。
なお、仏前に供える水は一般的には功徳水(くどくすい)と呼ばれますが、他にも「閼伽(あか)」と
呼ばれることもあります。

お茶と水の違い

お供えする飲料水として、お茶と水に違いはあるのでしょうか。
結論から言うと、どちらでも問題ありません。
もちろん、どちらか片方でもかまいませんし、両方お供えしても問題ありません。
どちらか片方だけの場合は、仏壇やお墓に対して中央の位置にお供えするのが一般的です。
お茶とお水の両方をお供えする場合には、一般的には朝日が昇る東側に準備に手間がかかるお茶を、
西側にお水を置くとされています。
これは、お釈迦様がおられる方角が東であるということからきているようです。
多くの宗派は仏壇やお墓へ飲料水のお供え物をする際に、お茶や水を入れる専門の入れ物
「茶湯器(ちゃとうき)」を使います。
茶湯器にお茶を入れてお供えする場合はお茶の汚れがつかないように、水を入れる場合よりも小まめに
掃除するようにしましょう。
基本的に多くの宗派で、仏壇やお墓には水分のお供え物が必要とされていますが、浄土真宗の場合は例外です。
浄土真宗では教義で魂は飢えや渇き、暑さ寒さなど人間が感じる苦痛の一切が存在しない極楽浄土へ行くと
されており、極楽浄土には「八功徳水(はっくどくすい)」という、いわば癒やしの水が湧き出ていることから、
わざわざ私たちが飲料水をお供えする必要がないと考えられているためです。

浄土真宗の水をお供えする方法

ただし、先述のとおり豊かに飲食できることへの感謝としてお供えすることができます。
他の宗派とは異なる意味合いを持つため、浄土真宗特有の方法でお供えする必要があります。
浄土真宗では、華瓶(けびょう)を使って水分のお供えをします。
華瓶で飲料水をお供えする場合は、中に水を入れて樒(しきみ)や青木などを刺すようにします。
香りのある木を水と一緒にすることで「水」ではなく「香水」として仏様にお供えします。
樒には魔除けの効力があるとされ、香水(こうずい)を供えることで浄土の「八功徳水」の清らかで美味しい水を
表現し、中の水を浄らかに保つ意味合いがあると言われます。
華瓶は一説によるとインドで香水を入れる宝瓶(ほうびょう)をかたどったお道具といわれます。

また浄土真宗以外の宗派でも、茶湯器を使わずに、普段使うような湯のみでお供えをされる方も少なくありません。
お供え物は「今日も食べ物や飲料水に困ることなく生活できていることへの感謝」を形にしたものですので、
毎日変えるのが理想的です。
しかし仮に故人が好きだったからといって、水やお茶の代わりにジュースやスポーツドリンクを供えることは
ありません。
ただし、水またはお茶を供えたうえで、お供えとして好きだったジュースなどを供えるのは問題ないようです。

決まり事などがご心配な場合は、お寺に問い合わせてみてはいかがでしょうか?