ためになる!?ぶつだんやさんコラム

2021年2月8日

縁起

  • 株式会社大越仏壇
  • 商品部 小橋
ちゃばしら

“縁起”は、仏教から来た言葉です。
ただ、仏教の本来の意味とは違う意味で使われています。
一般には、縁起が良い・悪い、縁起をかつぐなど、吉凶の前触れとして日常的に使っていて、
縁起物など風俗習慣が行われています。
また、寺社の由来や起源という意味で用いられたりしています。

仏教では、全てのことには必ず、因と縁がありそれを「因縁生起」=縁起と言われています。
日々の怒りや不安などを“苦”(果)と表し、その“苦”(果)の原因には“無明”(因)が存在します。
“無明”(因)とは一般的に自己中と言われるものです。
“無明”(因)の状態から行動したり、発言、思考すると巡り巡って“苦”(果)が生まれます。
“無明”→“苦”となります。
一方“無明”(因)を抑えて他者への共感性や慈悲を持つことで、結果“苦”(果)を無くすことが出来る。
これが“縁起”(縁)だそうです。
また、“無明”(果)とすると“苦”(因)となって、因と果と縁が複雑に影響しあい、
さまざまな環境・条件が(縁)となるそうです。