ためになる!?ぶつだんやさんコラム
2021年1月8日
水牛に乗る明王「大威徳明王(だいいとくみょうおう)」
- 株式会社ぶつだんのもり
- もくりんくん
五大明王 西の大威徳明王
明王とは憤怒の顔をして力をもって仏の教えへ導くとされる仏様ですが、不動明王以外は知らないという方も多いのではないでしょうか。
今回紹介する大威徳明王(だいいとくみょうおう)は不動明王を中心とする五大明王として西に位置する一尊です。
大威徳明王の正体
なんとその正体は、阿弥陀如来を本体とした文殊菩薩の化身だといわれています。
その力はあの死の国の王である閻魔を倒すとされ、「降閻魔尊(ごうえんまそん)」という別名があります。
かなり強い力をもった明王で、さまざまな邪悪な存在を調伏する破邪の存在とされ、その力から戦勝祈願の神として崇められています。
大威徳明王の造形
その姿は、本体とされる阿弥陀如来の顔と6つの顔、6本の手と足をもち、神の使いの水牛にまたがっています。
2本以上の足がある明王は大威徳明王だけであることから、「六足明王(ろくそくみょうおう)」という別名もあります。
6つの顔は六道を見渡し、6本の手は六波羅蜜(ろくはらみつ)への精進を行い、6本の足は如来や菩薩がもつ神通力である六神通(ろくじんずう)を発揮できるとされています。
※手と足の役割は諸説あります。