ためになる!?ぶつだんやさんコラム

2020年12月18日

破壊と滅亡を司る「羅刹天(らせつてん)」

  • 株式会社ぶつだんのもり
  • もくりんくん
羅刹天

羅刹とは

「羅刹天(らせつてん)」は夜叉(やしゃ)と共に四天王・毘沙門天(びしゃもんてん)の眷属を務める鬼神です。

そもそも「羅刹」とは、夜叉と同じように鬼神の総称で、性別もあるようです。

男は「羅刹娑(らくしゃさ)」と呼ばれ醜い見た目だそうで、女は「羅刹私(らーくしゃしー)」と呼ばれ美しい見た目なのだそう。

それら数多の羅刹のトップが羅刹天なのです。

 

元はヒンズー教の鬼神

元はヒンズー教の鬼神が仏教に取り入れられ守護神となったもので、破壊と滅亡を司る力を持つといわれています。

冒頭にも述べましたように、羅刹は四天王に仕える鬼神「八部鬼衆(はちぶきしゅう)」であり、羅刹天は十二天として西南を守護しています。

八部鬼衆で十二天でもあるのは羅刹天のみであり、十二天では毘沙門天が北を守護し、眷属の羅刹天が西南を守護していますので少々忙しそうですね。

 

羅刹天の造形

造形は守護神らしく鎧をまとい、右手には煩悩を断つといわれる剣を持ち、左手は刀を表す印を示していることが多いようです。