ためになる!?ぶつだんやさんコラム
2020年12月11日
残虐な悪神!? 「夜叉(やしゃ)」
- 株式会社ぶつだんのもり
- もくりんくん
夜叉とは
皆さんは「夜叉(やしゃ)」をご存知でしょうか。
最近では漫画やアニメでその名前が使われていたりもしますね。
夜叉とは、元はバラモン教の神々が仏教に取り入れられて、天部の守護神となったもの達なのです。
”神々”や”もの達”と複数形で書いたのは夜叉とは一体のみを指すのではないといわれているからです。
鬼神の総称であり、性別もあって男性が夜叉(やくしゃ)、女性が夜叉女(やくしー)と呼ばれるそうです。
人を食らうような文字通り鬼のような悪神でしたが、仏教に取り入れられてからは護法善神(ごほうぜんしん)を全うしています。
夜叉の役割
仏教では四天王に仕える八部鬼衆(はちぶきしゅう)の一員として羅刹天(らせつてん)とともに四天王・毘沙門天(びしゃもんてん)に従っています。
毘沙門天は財宝の神であるため、夜叉も財宝や富などの恩恵をもたらす力を持つとされています。
それ以外にも様々な仏様に仕えていて、釈迦如来の眷属として仏法を守る八部衆(はちぶしゅう)でもあります。
薬師如来にも仕えていて、そこでは12の夜叉として十二神将と呼ばれ、人々を苦悩から救います。
もしかしたら夜叉とは知られていないかもしれませんが、十二神将としての像は日本各地のお寺で国宝や重要文化財となっていたりします。