ためになる!?ぶつだんやさんコラム
2020年11月13日
密教の最高仏「大日如来」
- 株式会社ぶつだんのもり
- もくりんくん
豪華な装飾を身につける唯一の如来
大日如来は十三仏として十三回忌を受け持つ仏様です。
十三仏の掛軸の中でも、通常は装飾を付けない如来の中で唯一、豪華な装飾や冠をかぶっています。
宇宙の真理を司るとされる仏様ですので、その宇宙全体を身に纏っているということを表しているとされています。
密教の最高仏
大日如来は密教における最高仏であり、金剛頂経の説く金剛界と大日経の説く胎蔵界の曼荼羅で、重要な五仏の中心として描かれます。
その名前は太陽を意味する「日」が使われている通り、万物を照らす知恵の光をもつと言われています。
また、華厳経教主であり、東大寺の奈良の大仏としても有名である「毘盧遮那如来(びるしゃなにょらい)」が進化した姿であるとも考えられ、「摩訶毘盧遮那(まかびるしゃな)」という別名を持っています。
さらに、大日如来よりも我々が目にする機会の多い不動明王は大日如来の化身であるとも言われます。
日本では大日如来の像は多くないものの、不動明王以外であっても、いずれの仏様を拝んでも根源である大日如来につながっているといわれ、大日如来を拝んだことになるそうです。
大日如来の造形
大日如来の姿は金剛界と胎蔵界で手の形が違うのですが、左手の人差し指を立てたものを右手で握る「智拳印(ちけんいん)」を示した金剛界の造形が多いように思われます。