ためになる!?ぶつだんやさんコラム
2020年11月7日
人生を変えた一冊
- ほこだて仏光堂 相馬店
- 伊東佑花
読書の秋という事で、私と本にまつわる話です。 香月日輪さんという作家は私の人生に大きな影響を与えた方です。 中高生向けの小説を書いており、主人公が同年代ということもあって読むと共感することやなるほどと思うことがたくさんありました。 悩んでいたときに読んで、主人公が前向きに頑張る姿に勇気づけられることもありました。 香月先生は、読者からの質問や相談にも丁寧に答える方で、亡くなるまで相談に答えていたそうです。 しかし、香月先生は2014年にご病気で亡くなり、新聞でそのことを知り悲しいという気持ちはありましたが、 突然のこともあって亡くなったという実感があまり湧きませんでした。 その後大学へ進学し、就職活動や家族のことでしんどくなった時、久しぶりに香月先生の本を読みました。 そのときに「もう新しい作品は出ないんだ」ということに気づき、本当に亡くなってしまったんだと思うと、涙が出ました。 私は香月先生の作品に出会えてよかったと思っていますし、今でも心の支えになっています。 これからも香月先生の紡いだ言葉を支えに頑張っていこうと思います。