ためになる!?ぶつだんやさんコラム
2020年10月30日
六道輪廻とは
- 株式会社ぶつだんのもり
- もくりんくん
六道輪廻とは
六道輪廻(ろくどうりんね)とは仏教において、生前の行いにより地獄(じごく)・餓鬼(がき)・畜生(ちくしょう)・修羅(しゅら)・人・天のいずれかの道に生まれ変わるという考え方です。
その考えは仏教の根本であり、「善因善果・悪因悪果」つまり、善いことを行えば善い結果となり、悪いことを行えば悪い結果を招くという「因果応報」の教えとなります。
六道とはそれぞれどんなところなの?
では六道とはどんなところなのでしょうか。
天道
天道とは人間より優れた存在とされる天人の住む世界。寿命は長く苦しみもほぼない快楽の世界ながら、輪廻からの解脱ができないためにその果てには地獄へと堕ちるリスクがあるそうです。
人道
人道とは人間の住む世界で、苦しみも多いがそれだけではなく楽しみもあります。ここでは仏教に出会うことができますので、自力で悟りを開いて輪廻から解脱して仏になる救いがある唯一の世界となります。
修羅道
修羅道とは戦いや争い、怒りや苦しみが絶えない世界であり、阿修羅が住んでいる所です。
畜生道
畜生道とは牛や馬など本能のままに生き、人間に使役され、互いに殺傷しあう弱肉強食の世界です。
餓鬼道
餓鬼道とは餓鬼という食べ物を口に入れようとすると火になってしまう、腹の膨れた鬼となってしまう世界です。
地獄道
地獄道とはあらゆる苦しみを味わう、罪を償わせるための最も苦しい世界です。
六道での救済
また、六道それぞれの世界でも救ってくださる仏様はいらっしゃいます。
地蔵菩薩は六地蔵となり、観音菩薩は天道では「如意輪観音(にょいりんかんのん)」、人道では「准胝観音(じゅんでいかんのん)」もしくは「不空羂索観音(ふくうけんさくかんのん)」、修羅道では「十一面観音(じゅういちめんかんのん)」、畜生道では「馬頭観音(ばとうかんのん)」、地獄道では「聖観音(しょうかんのん)」となり、それぞれの世界で救いを与えます。
人道にいる我々は、徳を積み、悪いことをせずに仏教を元に仏になれるよう生きていきましょう。